地方競馬所属の女性騎手9人が腕を競う「レディスジョッキーズシリーズ」が12日、兵庫県尼崎市の園田競馬場で開かれた。8日…

 地方競馬所属の女性騎手9人が腕を競う「レディスジョッキーズシリーズ」が12日、兵庫県尼崎市の園田競馬場で開かれた。8日に佐賀競馬場であった2戦と、この日の園田での2戦を対象に、順位をポイントにして競った。愛知の木之前葵騎手(31)が総合優勝した。

 1レース目は地元兵庫の佐々木世麗(せれい)騎手(22)が優勝、2レース目は木之前騎手が優勝した。総合2位だった佐々木騎手は「地元なので乗りやすかった。負けてしまったのは悔しいけど、また来年頑張ります」と語った。

 各騎手の勝負服をかたどったキーホルダーなどのグッズも販売され、全国から約2200人のファンが集まった。

 政府出資の特殊法人が運営する中央競馬、自治体などが運営する地方競馬ともに、女性騎手の数は増えている。現在、中央競馬には6人、地方競馬には、重たいそりを引く北海道の「ばんえい競馬」も含め12人の女性騎手がいる。

 笠松競馬(岐阜県笠松町)の20年ぶりの女性騎手として2020年にデビューした深沢杏花(きょうか)騎手(23)は兵庫県姫路市出身。地元でレースに参加した。

 結果は2着、4着で総合5位。「友達も見に来てくれて気合が入った。こういう機会がないと地元では乗れないので、ありがたかったです。馬はとても頑張ってくれました」とすがすがしい表情で話した。(滝坪潤一)