【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬【プルピット】 現…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【プルピット】

 現役時代にアメリカで6戦4勝。G1には手が届かなかったものの、G2のファウンテンオブユースSとブルーグラスSを勝ちました。

 名種牡馬エーピーインディの初年度産駒で、母プリーチは米G1フリゼットSの勝ち馬。プリーチの全姉ヤーンは、テイルオブザキャットの母、ヨハネスブルグの2代母となっています。「エーピーインディ×ミスタープロスペクター」の組み合わせはニックスで、その後、コングラッツ、マリブムーン、マインシャフトをはじめ多くの活躍馬が出ました。

 良血を活かして種牡馬としても成功。3年連続北米チャンピオンサイアーの座についたタピットを出しました。日本ではピットファイターが武蔵野Sなどダート重賞を3勝し、輸入種牡馬パイロがミューチャリーやメイショウハリオなどの父となりました。スピードの持続力に秀でたパワー型の血統です。タピットの仔フライトラインは近年のアメリカ最強馬という評価を獲得しており、父系はまだまだ伸びて行くでしょう。

 母の父としては、ダート戦で桁違いの成績を残しつつある輸入種牡馬ナダルや、フィリーズレビューを勝ったショウナンザナドゥを出し、やはり優秀です。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「2025年のダート競馬で最も勢いのある種牡馬は?」

 今年、ダート競馬で産駒が20走以上した国内繋養種牡馬を、連対率が高い順に並べると以下のとおりになります。

1位 ミスターメロディ  41.7%
2位 キズナ       27.7%
3位 ニューイヤーズデイ 25.0%
4位 ロードカナロア   24.6%
5位 ナダル       24.3%

 トップのミスターメロディは、ダート戦で24戦10連対という成績。昨年6月に初年度産駒がデビューしたばかりの新種牡馬で、2歳戦では芝連対率18.0%、ダート連対率4.8%でした。

 ところが、今年に入って傾向がガラリと変わり、芝15.0%、ダート41.7%という成績です。芝の成績が悪いわけではないのですが、ダートの成績が急上昇しています。

 現役時代に高松宮記念とファルコンSを制覇した実績がある一方、「スキャットダディ×デピュティミニスター」というパワフルな血統構成で、自身と同じ牝系からダート重賞を6勝したクーリンガーが出ています。デビュー戦で東京ダ1300mのコースレコードを樹立したほか、JBCスプリントで6着という成績があります。

“ダートのミスターメロディ”はしばらく注目したいところです。