◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 presented by マスターカード 3日目(8日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ…
◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 presented by マスターカード 3日目(8日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)
コリン・モリカワはこのベイヒルクラブ&ロッジで過去2年連続予選落ちを喫している。ただ、必ずしも“苦手意識”は感じていなかったという。プロ転向前の2018年、キャリア2度目のPGAツアーとして挑んだ試合で始めて予選を通過し、堂々と4日間を戦い抜いた記憶がある。
「大好きなコースで、いいプレーができた。ここでは(これからも)いいプレーができると思った。そうではなかったけどね」。2020年大会で9位に入った後は2年連続で週末に残れず。昨年は2日目に「80」をたたいた。
深いラフ、硬くて速いグリーンが厄介なベイヒルを「ボールを完ぺきにコントロールしないといけない、ごまかしがきかないコース」と表現する。フィールド平均は強風が吹いた初日が最もハイスコアだったが、グリーンは週末にかけてどんどんタフになってきている。
それでも、初日10番から3日目の後半14番まで40ホール連続でボギーを打たなかった。「67」で通算10アンダー単独首位に浮上し、「これだけいい感じでアイアンを打てているのは久しぶり」とうなずく。パーオンを逃したのはわずか4ホールで、グリーンを狙うショットのスコア貢献度はフィールド1位と強みを発揮している。
世界ランキング5位ながら、直近の優勝は2023年の日本開催「ZOZOチャンピオンシップ」までさかのぼる。昨年9月のプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」は72ホールで出場選手最多の22アンダーをマークしながら、ポイントランク順で初日スタート時のスコアに差を設けるハンディキャップ戦でスコッティ・シェフラーにタイトルを譲った。通算32アンダーだった1月「ザ・セントリー」も、35アンダーでツアー新記録の松山英樹に敗れた。
「正直、去年を振り返ってみると、ただゴルフをしに行くだけで、自分のプレーができたとは思えなかった。常に勝ち続けている人たちは自由なプレーをしていると思うし、僕も明日はそういうプレーをしようと思っている」。気負いなく、通算7勝目を狙う。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)