18日に開幕する第97回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が7日、大阪市内であった。3年ぶり27回目の出場となる天理は…

 18日に開幕する第97回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が7日、大阪市内であった。3年ぶり27回目の出場となる天理は、第3日第2試合(20日午前11時30分)で山梨学院(山梨)と対戦することが決まった。2023年の選抜大会で優勝した強豪だ。

 各校の主将や監督が集まった抽選会。10人目に登場した天理の永末峻也主将はくじを引くと、真剣な顔つきで「天理高校 16番です」と言った。「どの高校と当たっても、動揺せずに堂々と言うと決めていた」と振り返るが、「心臓バクバクでした」と笑った。

 初戦は第3日。チームメートから「あまり早いところを引くなよ」と言われていたので、その要求に応えられて「ほっとしました」。

 選手全員が甲子園の舞台は初めてだ。他の高校の試合を見た上で、甲子園のグラウンドをイメージして試合に臨みたいという。「今からは自分たちの行動一つ一つがチームの雰囲気につながる」と気持ちを引き締める。

 山梨学院は22年の夏の甲子園1回戦で対戦し、2―1と競り勝った相手でもある。当時、中学3年生だった永末主将はスタンドから応援していた。「ブラスバンドの球場全体を巻き込む応援がすごかった。今度は、自分たちが観客を引き寄せる試合を目指したい」(周毅愷)

■永末主将「100%の状態作る」

天理・永末峻也主将 山梨学院は甲子園の常連校で、投手の制球力が良く、打線も常にはじき返してくる印象がある。初戦が一番大事。無駄な失点をしないよう、一日を大切にして、100%の状態を作っていきたい。

■藤原監督「無駄な失点防ぐ」

 天理・藤原忠理監督 山梨学院は投打に力強いチームという印象だ。初戦は非常に大事。無駄な失点を防ぐ判断力を高めていきたい。3月に入り、選手の顔つきも変わってきたので、試合が楽しみだ。(周毅愷)

■天理(奈良 3年ぶり27回目)

 春夏合わせて56回目の甲子園出場で、1997年の選抜大会を含む春夏計3度の優勝経験がある。

 昨夏の奈良大会でライバルの智弁学園に敗れた悔しさを糧に、「守り勝つ野球」を磨いてきた。昨秋は奈良県大会から近畿大会準々決勝までの7試合を2失点以内で勝ち抜き、失策は8試合全てで1以下と、その成果を見せつけた。

 中心はエースの右腕・下坊大陸(りく)。制球力と変化球を軸に6試合で先発して防御率1点台を誇る。最速144キロの直球が持ち味の伊藤達也との継投も強みだ。

 打撃も強力だ。チーム打率は3割6分。打率5割近い1番打者・赤埴幸輝をはじめ、冨田祥太郎や石井翔太ら、打線に切れ目がない。(周毅愷)

■山梨学院・梅村主将「伝統校との試合うれしい」

山梨学院・梅村団主将 相手は守備のレベルが高い印象がある。伝統校と試合できることがうれしく、感謝の気持ちでいっぱい。自分たちは守備と走りを中心に、粘り強く、チームの一体感をもって勝ちたい。(池田拓哉)

■山梨学院(山梨 4年連続8回目)

 一昨年に初優勝し、昨年は8強に入った。昨秋の関東大会では4強には届かなかったが、神宮大会で横浜(神奈川)が優勝したことで関東地区の出場枠が1枠増えたこともあり、総合力の高さが評価された。

 昨秋の関東大会1回戦では、夏の甲子園8強の東海大相模(神奈川)に延長十回タイブレークで勝利。粘り強さにも定評がある。

 右腕・藤田蒼海(そう)らによる継投で試合を組み立てる。身長194センチで右腕のエース・菰田陽生(はるき)は最速140キロを超える直球が魅力だ。打線は宮川真聖が打率4割を超え、梅村団も6打点と勝負強い。菰田の長打力も光る。

 2013年就任の吉田洸二監督は前任の清峰(長崎)でも選抜優勝の経験がある。(池田拓哉)