第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の組み合わせ抽選会…

 第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の組み合わせ抽選会が7日、大阪市の毎日新聞大阪本社であり、出場32校の対戦相手が決まった。

■【Aゾーンみどころ】屈指の好カードが実現

 健大高崎(群馬)と明徳義塾(高知)は1回戦屈指の好カードだ。

 前回大会優勝に貢献した健大高崎の右腕・石垣元気は、安定して直球が150キロ台を計測する剛腕に成長した。昨夏からエース格だった明徳義塾の池崎安侍朗も世代トップレベルの好左腕と評され、冬に変化球のキレを磨いた。昨夏の甲子園では敗戦の悔しさも味わった2人。しびれる投手戦に期待したい。

 2季連続で甲子園出場の花巻東(岩手)は、1年生だった昨夏から4番の古城大翔が打線の要。対する米子松蔭(鳥取)は2年生右腕の新里希夢(のあ)が多彩な変化球を操り、33年ぶり出場の立役者となった。2年生同士の対決が楽しみな一戦だ。

 二松学舎大付(東京)はチーム打率3割9分4厘で出場校トップ。20年ぶり出場の柳ケ浦(大分)は相手の土俵で戦わず、守り合いに持ち込めば勝機が見いだせるだろう。

 強打で北信越大会を制した敦賀気比(福井)は、11盗塁をマークした岡部飛雄馬が打線を引っ張る。対する滋賀短大付の桜本拓夢は制球力が売りの軟投派左腕。味方の援護があるまで、粘りの投球を続けたい。(室田賢)

■【Bゾーンみどころ】総合力で頭一つ抜ける横浜

 優勝経験校が4校ひしめく激戦区。明治神宮大会王者の横浜が、総合力で頭一つ抜ける。

 投手陣は緩急自在の左腕・奥村頼人と、最速151キロ右腕の2年生織田翔希が二枚看板。打線は長打力と小技のうまさを兼ね備え、明治神宮大会の全3戦は2点差以内の接戦を制した。対する市和歌山は主将で捕手の川辺謙信が大黒柱だ。

 青森山田―沖縄尚学は1点が重そう。九州王者、沖縄尚学の2年生エース左腕・末吉良丞(りょうすけ)は球速150キロを誇り、秋は5完投とフル回転。青森山田は昨夏の甲子園で4強入りに貢献した下山大昂の制球力が抜群。継投で勝ち上がってきた。

 山梨学院は前回大会8強のメンバーが多く残り、状況に応じた攻撃を得意とする。天理(奈良)は伝統の強打から守備重視に転換し、8試合でわずか5失策だ。

 昨夏の甲子園で16強入りした西日本短大付(福岡)は8盗塁の奥駿仁(はやと)ら俊足がそろう。大垣日大(岐阜)は東海大会の全3試合を逆転勝ちで優勝しており、終盤まで目が離せない。(大宮慎次朗)

■【Cゾーンみどころ】伝統の試合巧者・広島商

 近畿大会を制した東洋大姫路(兵庫)が優位とみる。右腕・阪下漣(れん)は昨秋の公式戦12試合に投げて3完封を含む9完投、左腕・末永晄大は6試合で2完封。打線も切れ目がなく、投打ともにレベルが高い。壱岐(長崎)は制球力のある右腕・浦上脩吾が粘りたい。

 智弁和歌山も安定した投手力を誇る。昨春からエースの技巧派・渡辺颯人、速球派・宮口龍斗の両右腕による継投が勝ちパターンで、7試合で計8失点。千葉黎明は14試合35盗塁の機動力でゆさぶり、好機でたたみかけたい。

 明治神宮大会準優勝の広島商は伝統の試合巧者ぶりが光る。昨秋公式戦は14試合で60四死球。小技も駆使して、1点を積み上げる。横浜清陵は出塁率の高い1番長谷川悠人がまず塁に出れば、普段通りの力を発揮しやすくなるだろう。

 エナジックスポーツ(沖縄)は選手がミーティングを重ねて磨いた「ノーサイン野球」が持ち味。俊足で打率4割超のイーマン琉海(るかい)が打線に勢いをつける。至学館(愛知)は尾崎陽真、井口睦丈(むつたけ)の2年生バッテリーを中心に守り勝ちたい。(平田瑛美)

■【Dゾーンみどころ】多彩な好投手の投げ合いか

 本格派から技巧派まで好投手が多いゾーンだ。

 早稲田実(東京)の左腕・中村心大(こうだい)は140キロ超の直球と切れのある変化球が持ち味で、昨夏も甲子園のマウンドを経験している。昨秋の公式戦は40イニングを投げて45三振を奪った。高松商(香川)は、共に最速140キロを超える末包(すえかね)旬希と行梅(ゆきうめ)直哉の2人を中心に小刻みな継投が必勝パターン。ともに堅守で、締まった試合が期待できる。

 東北王者の聖光学院(福島)は左腕・大嶋哲平が打たせてとる投球で試合をつくる。常葉大菊川(静岡)は11試合で12打点の佐藤大加良ら右打者がカギを握りそうだ。

 初出場の浦和実(埼玉)は変則左腕のエース石戸颯汰が目を引く。直球は120キロ前後でも、多彩な変化球を操り、1試合平均1失点。滋賀学園は打率5割6分7厘の吉森爽心(そうしん)ら中軸に好打者がそろう。犠打を絡めた手堅さもあり、好勝負になりそうだ。

 東海大札幌(北海道)は左腕・矢吹太寛(たお)、右腕・高橋英汰と奪三振能力の高い投手を擁し、継投で秋の北海道を制した。日本航空石川は9試合で26盗塁の機動力を生かし、揺さぶりたい。(松沢憲司)