◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 初日(6日)◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄)◇6610yd(パー72)プロでのツアー…

あっと驚くプロデビュー戦で2位発進。吉田鈴が首位に1打差で終えた

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 初日(6日)◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄)◇6610yd(パー72)

プロでのツアーデビューの日は、大変だった。「本当に寒くて、風が吹いて、一日中薄い当たりが続いて」。しかし、辛い過去を思えばなんてことない。吉田鈴は3アンダー「69」の2位発進を「プロテストに比べたら…解放されましたから」と笑顔で振り返った。

昨年11月1日に終了した最終プロテスト。4度目の挑戦で初日「79」の90位と出遅れた。普段は滅多にゴルフで連絡を取り合わない姉、吉田優利が「まだ無理じゃないよ」とメッセージを送ってくるほどの大ピンチ。そこから懸命に巻き返し、最終日最終ホールのバーディ奪取でギリギリ19位の合格圏内に滑り込んだ。

強い北風と雨により冷え込んだコースで、前半インは出入りが激しく4バーディ、3ボギーだったが、ハーフターンのタイミングで「沖縄でまさか」(吉田)の使い捨てカイロを準備。後半はボギーなしの2バーディで回った。16番(パー3)で下り15mを放り込むラッキーバーディもあったが、猛烈なアゲンストが吹いた4番(パー5)は135ydも残った3打目を8番アイアンで80cmへ。「右からの風とけんかさせたコントロールショット」を操る技術の高さを見せた。

プロデビュー戦のキャディは、中学3年から師事する男子プロの今野康晴が務める。2000年代を中心に活躍し、ツアー7勝の実績を誇る51歳は「トータルで技術が高い。今日のコンディションを考えたら、上出来でしょう」と弟子の奮闘を称える。

師匠の今野康晴(左)が帯同キャディを務める

アマチュアで出場したツアー31試合は予選通過14回で、最高位は昨年7月「大東建託・いい部屋ネットレディス」の10位。初日60台は22年「サントリーレディス」(69)と23年「RKB×三井松島レディス」(68)の2試合だけだった。「とにかく初日に崩れることが多かった」と“スロースターター”を自覚していただけに、この日の「69」を「びっくりしました。そこは成長したなと思います」とうれしそうだ。

ツアー3勝の姉に続く優勝を手にすれば、福嶋晃子浩子堀奈津佳琴音岩井明愛千怜に続く4組目の“ツアー優勝姉妹”。「まずは予選通過です」。吉田は浮かれず、足元を見つめた。(那覇市/加藤裕一)