◇TGL presented by SoFi◇第15戦(4日)◇ジュピターリンクス×アトランタ・ドライブ◇SoFiセン…

タイガー・ウッズが「TGL」1年目を振り返る(TGL)

◇TGL presented by SoFi◇第15戦(4日)◇ジュピターリンクス×アトランタ・ドライブ◇SoFiセンター(フロリダ州)

インドアゴルフの新リーグ「TGL」の総当たり戦の最終戦は、アトランタ・ドライブが9-1の大差でジュピターリンクスを破った。アトランタは全6チーム中4チームが進出するプレーオフに3位で進出。すでに敗退が決まっていたジュピターのタイガー・ウッズが、レギュラーシーズンを振り返った。

発起人のひとりであるウッズ率いる同チームは、全5戦のうちロリー・マキロイ(北アイルランド)、松山英樹らが所属するボストン・コモンゴルフ相手の1勝にとどまった。PGAツアー通算82勝のレジェンドは、先月のニューヨーク戦で199ydの残り距離を「99yd」と聞き間違えてウェッジで大ショートした珍プレーも。この日のマッチの後、「良いショットはあまりなかったが、楽しかった。僕たちはいくつかのミスや、おかしなプレーでリーグを引っ張ったと思う」と笑った。

バーチャルとリアルを融合させた新形態のリーグは、ツアー競技の合間をぬってトッププレーヤーがフロリダ州のアリーナに集結。各マッチは主に夕方以降に行われ、選手はイヤホンマイクを装着しながらプレーする。

「大きな視点で言うと、私たちはゴルフをこれまでとは違う世代に届けようとしてきたし、それができていると思う。若い世代を呼び込めた。(テレビの)プライムタイム(ゴールデンタイム)にプレーできることはほとんどない。普段(ツアー)のスケジュールでは、そうはいかない。選手たちを広く知らしめることができた」と、ゴルフへの関心が薄い層へのアピールに繋がったと自信を見せた。

巨大スクリーンと可動式のグリーン上では、通常のツアーとは異なるチーム戦でタイトルを争う。また、1ショットあたり40秒の時間制限(ショットクロック)を厳格化。「現代の人々は集中力が長く続かない。ショットクロックを採用して、プレーペースを管理したことは若い世代にとっても価値がある」。なお、ウッズはボストン戦で時間超過。レギュラーシーズンにおいてペナルティを受けた唯一の選手になった。

総当たり戦を勝ち上がった4チームによる準決勝は2週後に開催される。17日(月)にロサンゼルスとニューヨークが、18日(火)にザ・ベイとアトランタがぶつかる。ウッズは「もっと大きく、良いものに成長させれば、たくさんの選択肢が生まれる」と今後のリーグのさらなる拡充を示唆した。