■J2復帰のRB大宮が開幕3連勝で首位に!【3月2日 13時3分キックオフ 熊本 0ー4 大宮 えがお健康スタジアム】 …

■J2復帰のRB大宮が開幕3連勝で首位に!

【3月2日 13時3分キックオフ 熊本 0ー4 大宮 えがお健康スタジアム】

 戦国J2の序盤戦は、明暗がくっきりと分かれている。

 J2リーグは3月1日、2日に第3節を消化し、波乱含みの展開となっている。J1から降格してきた北海道コンサドーレ札幌サガン鳥栖、それに昨シーズン4位のモンテディオ山形が3連敗を喫しているのだ。いずれも、J1昇格候補にあげられていたチームである。

 その一方で、J3からJ2へ復帰したRB大宮アルディージャが3連勝を飾っている。今節はロアッソ熊本とのアウェイゲームに臨み、4対0で快勝した。同じく3連勝のジェフユナイテッド千葉を得失点差でかわし、堂々の首位に立っている。

 RB大宮の開幕3連勝は、レッドブルグループの一員となったことによるものと受け止められるかもしれない。もちろんそれはある。しかし、好スタートの何よりの理由は「積み上げ」である。

 J3優勝によるJ2復帰を果たした昨シーズンの編成を、ほぼそのまま維持して今シーズンを迎えている。開幕から採用されている3-4-2-1のシステムは、昨シーズンからの主戦術だ。

 ここまで3試合のスタメンを見ると、実に10人が3試合連続で先発している。長澤徹監督が就任2年目を迎え、シーズン開幕の時点でチームがしっかりと固まっているのだ。

 主力のCB市原吏音が、U―20日本代表の活動で開幕から不在となっている。それでも獲得可能な最大勝点を得ているのは、チームとしてのクオリティを示していると言えるだろう。

■違いを生み出す「当たり前の献身性」

 今節はロアッソ熊本とのアウェイゲームだった。RB大宮が積み上げてきたものは、得点シーン以外にも表われる。

 29分だった。左ウイングバック泉柊椰がドリブルで仕掛け、ペナルティエリア内からクロスを入れる。これが相手DFにブロックされ、局面が入れ替える。

 左CB下口稚葉が泉をサポートしており、左サイドは人数が足りていない。カウンターを浴びそうなシチュエーションだったが、左シャドーの杉本健勇が献身性を発揮する。敵陣左サイドで相手の右ウイングがパスを受けると、猛然とアプローチしてスライディングでボールをタッチ外へ押し出したのだ。熊本の攻撃を断ち切り、カウンターを防いだのである。

 その前の局面で、杉本は泉にパスを出していた。ゴール前へ詰めていなかったので、当然のカバーリングだったと言ってもいい。

 ただ、長澤監督指揮下のRB大宮は、その当然のプレーを誰もが怠らない。「当たり前」に徹底的にこだわることで、スキのない試合運びを実現しているのだ。

 55分の先制点の場面からも、「当たり前の献身性」が読み取れる。

 MFアルトゥール・シルバのパスをFW藤井一志が敵陣で受け、そこから杉本、FW豊川雄太が連続してシュートを放ち、最終的に泉がプッシュしたのだが、ボランチ小島幹敏がペナルティエリア内までランニングしている。彼自身はボールに関わることはなかったものの、守備側の注意をひきつけ、チームメイトに選択肢を与えたその動きも、得点を呼び込んだ一因と言っていいはずだ。

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