バーナード・トミックとニック・キリオス(ともにオーストラリア)が、オーストラリア五輪委員会(AOC)から、リオデジャネイロ五輪でオーストラリアの代表としてプレーしたいのであれば、そのふるまいについて改めるよう、注意を受けた。 両者に警告…

 バーナード・トミックとニック・キリオス(ともにオーストラリア)が、オーストラリア五輪委員会(AOC)から、リオデジャネイロ五輪でオーストラリアの代表としてプレーしたいのであれば、そのふるまいについて改めるよう、注意を受けた。

 両者に警告を発したのはAOCの代表を務める一人であるキティ・チラー氏で、トミックのマドリッドの大会でマッチポイントで自分のラケットを逆さに持って、試合を捨てたような振る舞いについて「ぎょっとした」と表現した。後にトミックは自分はまだ23歳で、すでに1000万ドルを稼いで来たと話していた。

「五輪選手は生活のそのすべてが評価されるもので、あれは私たちの代表チームすべてに反する行為だ」とチリー氏。「私は私たちの五輪代表チームのメンバーが、あんな風に振る舞うのを一人であっても見たくない」。

 AOCの総会が土曜日に行なわれたが、チリー氏はその席で「問題のある数人の選手のことが議題に上がったが、その内のふたつは彼らである」と話している。

「すべてのアスリートは、皆がマイクの前に立っている」とチリー氏は付け加えている。

 彼女はAOCがキリオスの振る舞いについて監視中であり、彼は恒常的に審判や対戦相手、時には観客に対して無礼を働いているとしている。

 テニス・オーストラリア(TA)は、6月までにはリオデジャネイロ五輪の代表選手を決めるが、キリオスは21位、トミックは22位と、オーストラリアではトップ2の選手であり、メダル獲得の可能性もあると見られている。

 だが、チリー氏はTAに対して、五輪の代表選手は「スポーツ選手として全体的に良好な状態」を保っている選手が選定されるよう圧力をかけている。そしてそれがAOCの最終見解だ。

「適切に代表選手が選ばれるかどうかは、彼ら(TA)の責務だ」とチリー氏は話し、「候補者として指名される選手は、振る舞いや、その普段の態度の評価など、そのすべてが評価された上で選ばれる。代表選手の選定には、そうした要素を考慮して選ぶ能力が、我々にはある」と続けている。

「この48時間における状況に基づき、私が言えるすべてのことは、(トミックの振る舞いは)責任あるチームのメンバーとしてして欲しい振る舞いではないということだ」とチリー氏は話している。(C)AP