男子日本代表でドイツ・ブンデスリーガ男子1部に参戦中の戸上隼輔(井村屋グループ)に日本人のプライベートコーチがつくことが…
男子日本代表でドイツ・ブンデスリーガ男子1部に参戦中の戸上隼輔(井村屋グループ)に日本人のプライベートコーチがつくことが分かった。
白羽の矢が立ったのは、上田仁。
上田はブンデスリーガ男子1部で迎えた2シーズン目の今季限りで現役を退き、戸上のサポートに専念する。3月3日、両陣営から同時発表されたもの。
戸上は2022-2023シーズンにも在籍した名門オクセンハウゼンと、1シーズンを経た2024-2025シーズンも再契約を結び、個人最高成績2位の活躍ぶりで着実に地力を上げている。
だが、目標に掲げる世界ランクトップ10入りと国際大会でのタイトル獲得には、試合での戦略的なアプローチやメンタルの持続力向上が不可欠と判断。
そこで昨シーズン、ブンデスリーガ初挑戦にもかかわらず中堅チームだったケーニヒスホーフェンでエース級の活躍を見せ、初めてチームをプレーオフセミファイナルに導いた上田に教えを乞うことを決めた。
上田には国内外における数々の実績と経験があり、技術面や戦術面での緻密さと冷静さにも長けている。
当然、欧州最高峰の卓球プロリーグ・ブンデスリーガで目下、個人成績6位という上田の実力から現役引退を惜しむ声はある。
しかし、もともと選手生活を終えた後は後進の指導に尽力したいと希望していた上田には「自分の状態がいい時に指導者にシフトしたい」という考えがあった。
そんな上田は自身のSNSで「自分が選手で在り続けるよりも挑戦してみたいと思うものを見つけた」と綴り、「卓球を始めてから30年、決して良いことばかりではなかった選手生活ですが、今はすべてが自分にとって必要なことだったと思うことができます」と周囲への感謝とともに引退を報告している。
現在、戸上のいるオクセンハウゼンはレギュラーシーズン2位、上田のケーニヒスホーフェンも僅差の3位でプレーオフ進出圏内におり、上位4チームが駒を進めるプレーオフで両チームが対戦する可能性は極めて高い。
両チームは今月30日(日本時間深夜2時)にそれぞれレギュラーシーズン最終戦を迎える。
戸上隼輔のコメント
「パリオリンピックを終えて、自分のプレーを次のレベルに引き上げるために何が必要かを改めて考えるようになりました。上田さんのような経験豊富な方と一緒に取り組めることは、自分にとって非常に心強いです。これまでの実績に満足することなく、上田さんから多くのことを学び、自分の技術と戦術をさらに磨いていきたいと思います。世界の頂点を目指して、日々の努力を惜しまず頑張っていきます」
上田仁のコメント
「現役生活の最後のシーズンを戦いながら、次のステージで戸上選手と共に新たな挑戦に取り組めることを非常に嬉しく思います。戸上選手は、若くして大きな可能性を持ち、卓球に対する情熱と向上心が非常に強い選手です。私がこれまで培ってきた経験と知識を最大限に活かし、彼の持つポテンシャルをさらに引き出すことができるよう全力でサポートします。一緒に世界の頂点を目指し、新しい歴史を作っていきます」
(文=高樹ミナ)