◇アジアン&豪州ツアー共催◇ニュージーランドオープン by Sky Sport 3日目(1日)◇ミルブルックリゾート(…
◇アジアン&豪州ツアー共催◇ニュージーランドオープン by Sky Sport 3日目(1日)◇ミルブルックリゾート(ニュージーランド)◇6961yd(パー71)
相手に“伝わらない”と分かっていても、「入れ返す」と決めていた。比嘉一貴の終盤17番(パー5)。グリーン周りで同伴競技者のプレーを待っていたところ、突然歓声が上がった。近くに設置されたスクリーンには、単独首位を独走するコ・グンテク(韓国)が12番でイーグルを奪った中継映像が流れていた。
「また差がひろがった…」。比嘉が気落ちしたのはほんの一瞬。「あれで、いっそう『入れなきゃ』って感じに」。グリーン左奥の短いラフからの3打目を、ロフト55度のウェッジで転がしチップイン。「それまでもアプローチも良い感じに打てていて、『いつか入るだろう』と思っていたけれど、ちょっと気合いを入れました」とガッツポーズを作った。
2イーグル7バーディ、2ボギーの「62」。前日の20位から3位に急浮上し、コとの差は9打から5打に詰めた。比嘉にとって今大会は今季アジアンツアーの3試合目。2回目の訪問となったニュージーランドは世界を巡る中でもお気に入りの場所だ。ホールアウト後のテレビインタビューでは「僕は日本が大好き。でも海外で住むとしたら(会場のある)クイーンズタウン」と地元メディアを喜ばせた。
現在のポイントランキングは8位で、今大会のフィールドでは3番目。優勝争いはなんら不思議ではない立場にいる。アジアンツアーはプロ1年目の2018年にバングラデシュでの下部ツアー「BTIオープン」で初出場にして初優勝。2022年には日本ツアーとの共催レギュラー大会「シンハンドンヘオープン」で白星を挙げ、海外進出の足掛かりした縁がある。
「一時期はアジアでも、日本ツアーでも良い成績が出ない時もありました。そのときに比べたらストレスが少なくできている」。本大会はことし、7月のメジャー最終戦「全英オープン」の出場権がかかるクオリファイイングシリーズのひとつになった。優勝者が北アイルランドのロイヤルポートラッシュGC行きのチケットを手にする。「2枠あればね…違う攻め方も考えるんですけど、1枠しかない。優勝を狙って頑張りたい」。いまはトップの座しか見えない。(ニュージーランド・アロータウン/桂川洋一)