U-20日本代表はU20アジアカップで準々決勝を突破し、年代別ワールドカップへの出場権を得た。一方で、続く試合では決勝…
U-20日本代表はU20アジアカップで準々決勝を突破し、年代別ワールドカップへの出場権を得た。一方で、続く試合では決勝進出を逃した。この大会で見えた「一筋の光明」とワールドカップ上位進出に向けての「今後の課題」について、サッカージャーナリスト後藤健生が現地リポート!
■イラン戦から「先発8人」変更
U-20日本代表はアジアカップ準決勝でオーストラリアに敗れ、前大会に続いてベスト4での敗退となった。
オーストラリア戦で、船越勇蔵監督はGKを含めて前戦から先発8人を変更した。
イランを相手に延長まで120分を戦った準々決勝から中2日の日程だったので、これは仕方のない選択だったろう。グループDに入っていた日本は、準々決勝、準決勝ともに中2日の日程で、相手より1日休養日が少ないという不利な状況を強いられた。
この困難な日程を乗り切るには、グループリーグ2戦目までに勝ち抜けを決めて、3戦目ではターンオーバーを使いたかったのだが、シリアと引き分けてしまったことで、それも不可能となった。
ちなみに、オーストラリアは開催国、中国と同じグループAで戦ったので、準々決勝も準決勝もともに中3日。しかも、相手より休養日が1日多い有利な日程で戦える。しかも、準決勝の会場、宝安体育場で戦うのは準決勝でなんと4試合目だった。
■実に「多彩だった」パス回し
オーストラリア戦では日本選手がスリップする場面が何度かあったが、ピッチコンディションに慣れているという意味でもオーストラリアに有利だった。
こうして、さまざまな意味で日本は不利な状況での戦いとなったが、それでも内容的には日本はけっして劣ってはいなかった。
ボール・ポゼッションはほぼ互角の数字だったが、相手陣内で意図的にボールを動かし続けたのは日本だったし、シュート数でもオーストラリアの6本に対して、日本は倍の12本を記録している。
中盤でのつなぎ、前線へのロングボール、フリックして相手の守備を飛ばすなど、パス回しは実に多彩だった。そして、2点を追う終盤まで猛攻を仕掛け続けた。
初出場や初スタメンの選手が多い中で、これだけの試合ができたのだから、日本選手の能力の高さを示したと言っていいだろう。
相手のオーストラリアは、しっかりとパスをつないでくるスタイルのチーム。守備を固めてカウンターを狙ってくる中東勢に比べれば、日本選手にとっては戦いやすかったのかもしれない。