スケートボードやインラインスケートなどアーバンスポーツ競技の国際大会「ワールド・スケート・ゲームズ」が2030年、茨城…

 スケートボードやインラインスケートなどアーバンスポーツ競技の国際大会「ワールド・スケート・ゲームズ」が2030年、茨城県境町を主会場に日本で初めて開催される。世界最高峰の大会で、国内外から競技関係者のほか、多くのファンが訪れることになりそうだ。

 アーバンスポーツの国際統括団体「ワールドスケート」(本部・スイス)のサバティーノ・アラク会長が2月13日、橋本正裕・境町長を訪ね、25年以降、町内をワールドカップなど国際大会の拠点開催地とする覚書を締結。これまで調整してきたワールド・スケート・ゲームズの30年開催でも正式に合意したという。

 町によると、25年10月のワールドカップは「ローラーフリースタイル」と「スクーター」の2競技4種目で行われ、26~29年にも毎年予定されている。スケートボード競技が東京五輪で正式採用されたこともあり、日本はアーバンスポーツ界で重視されているという。

 2年に1度開かれているワールド・スケート・ゲームズは人気が高く、町によると、24年のイタリア大会では約1万2千人の選手・スタッフが参加した。観客を含めると数万人が詰めかける大イベントで、経済効果は300億円規模だったという。

 「スポーツを核としたまちづくり」を掲げ、競技施設の整備や選手の育成など取り組みを進めてきた町としては、競技の振興や地域おこしにつなげる狙いがある。(床並浩一)