女子アジアラグビーチャンピオンシップ連覇を狙うサクラフィフティーン(女子15人制日本代表)が白星発進だ。5月7日に香港フットボールクラブで女子香港代表と対戦し、39-3で快勝した。 課題も見えたと反省した田坂藍キャプテン(ARUKAS)だ…

 女子アジアラグビーチャンピオンシップ連覇を狙うサクラフィフティーン(女子15人制日本代表)が白星発進だ。5月7日に香港フットボールクラブで女子香港代表と対戦し、39-3で快勝した。

 課題も見えたと反省した田坂藍キャプテン(ARUKAS)だが、「日本国内でラグビーの盛り上がりが広がっているなかで、この試合に勝てて良かった」と素直に喜んだ。

 サクラフィフティーンは前半1分過ぎ、ラインアウトからの攻撃でキャプテンのFB田坂が抜け出し、オフロードパスを受けたWTB堤ほの花(日体大1年)が走り切って先制した。12分にはラインアウトモールで前進したあとバックス展開し、CTB中山潮音(宮崎北高3年/宮崎レディース)がおとりになったのも効いてFB田坂が抜け出し、連続トライ。22分にはラインアウトからの攻撃でCTB寺内美樹(流経大4年/RKU龍ケ崎GRACE)がギャップに切り込み、オフロードでWTB平野恵理子(TKM)につないでリードを広げた。26分には自陣でのスクラムから攻め上がり、右サイドでLO三村亜生(TKM)からNO8鈴木実沙紀(東京フェニックス)へとボールは渡り、フィニッシュ。
 堅守で香港にトライをさせなかった日本は、後半にCTB寺内、FB田坂、そしてLO日向寺亜依(東京フェニックス)も追加点を挙げ、アジアのライバルを圧倒した。

 しかし、サクラフィフティーンは来年のワールドカップ出場をめざしており、有水剛志ヘッドコーチはチームを引き締める。「評価できる場面はたくさんあったが、ワールドカップのレベルで考えると、課題も多く見られた。次のホームの試合(5月28日/秩父宮ラグビー場)までに修正したい。女子香港代表は個々のプレーヤーのブレイクダウンスキルが日本人より高く、良い経験になった」と語った。