スタッド・ランスは25日、敵地で行われたクープ・ドゥ・フランス準々決勝でアンジェと対戦し、1-1で90分の戦いが終了。そ…
スタッド・ランスは25日、敵地で行われたクープ・ドゥ・フランス準々決勝でアンジェと対戦し、1-1で90分の戦いが終了。その後、PK戦を5-4で制し、ベスト4進出を決めた。なお、DF関根大輝、MF伊東純也、FW中村敬斗はいずれもフル出場した。
リーグ戦では12試合未勝利と深刻な不振に陥るものの、カップ戦ではベスト8進出を果たしたランス。同じリーグ・アン勢のアンジェとの対戦となった今回の試合では関根、伊東、中村の日本人3選手が揃ってスタメン起用となった。
伊東とテウマを最前線に配した変則的な[4-4-2]の布陣で臨んだランス。攻撃時はテウマがフリーマンに近い形でボールサイドに顔を出し、守備時は左サイドに入った中村が中に絞って伊東と2トップに近い形で縦に速い攻撃を意識する。
序盤は右サイドを起点にチャンスを窺いつつ、伊東も早い時間帯にミドルレンジのシュートを狙っていくが、ここは至近距離でDFのブロックに遭う。さらに、16分にはテウマのラストパスをボックス左で受けたアキエメに決定機が訪れるが、左足シュートはわずかに枠の右へ外れた。
以降も主導権を握るランスが押し込む展開が続いていくなか、25分には序盤から高い位置で攻撃参加を見せていた関根が中村からのサイドチェンジを受けてボックス内に侵入。右足のクロスがDFの腕付近に当たってオンフィールド・レビューの対象となったが、ここはハンドなしの判定でPK奪取には至らず。
前半終盤にかけてはアンジェに押し返されてイーブンな展開に持ち込まれたランス。それでも、42分にはペナルティアーク付近で関根から横パスを受けた中村が鋭いミドルシュートを枠に飛ばす。ただ、これは相手GKのセーブに阻まれて先制点とはならなかった。
ゴールレスで折り返した後半は押し込まれる状況が続く。これを受け、60分過ぎにはディアキテとモスカルドを投入。[4-3-3]に並びを変えて前線は右から伊東、ディアキテ、中村という並びに。
さらに、ディアコンの投入でより攻撃的な[4-2-3-1]に変化し、中村がセカンドトップに入って攻勢を強めていく。
すると79分、前線でクサビを受けたディアキテが収めて右の関根に展開。フリーで深い位置を取った関根から見事なピンポイントクロスが供給されると、これをゴール前でフリーとなった中村が見事なヘディングシュートで合わせ、日本人コンビの連携で待望の先制点を奪った。
その後はカウンターの形から伊東らに決定機もありながら追加点を奪えないランス。後半終盤の88分にはボックス内でフェルハ、ニアネに決定的なシュートを許すが、GKディウフの好守と相手のシュートミスに助けられて事なきを得た。だが、勝利目前の95分には決死の猛攻を仕掛けたアンジェの攻勢に晒されると、ゴール前のディエンの当たり損ねのシュートがゴール右隅に決まり、痛恨の逃げ切り失敗となった。
そして、準決勝進出の行方はPK戦に委ねられることに。先攻のランスは1人目の中村、4人目の伊東を含めて5人全員が成功したなか、守護神ディウフがアンジェ2人目のニアネのシュートを見事にストップし、3ラウンド連続でPK戦を制してベスト4進出を決めた。
アンジェ 1-1(PK:4-5) スタッド・ランス
【アンジェ】
バンバ・ディエン(後45+5)
【ランス】
中村敬斗(後34)