◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 事前(25日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6779yd(パー72)西村優菜が練習ラウンドを回る途中、鉢合わせたジーノ・ティティクル(タイ)とセントーサGCでの思い出話に花が咲いた…

シンガポール、良いことあるぞ

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 事前(25日)◇セントーサGC タンジョンコース(シンガポール)◇6779yd(パー72)

西村優菜が練習ラウンドを回る途中、鉢合わせたジーノ・ティティクル(タイ)とセントーサGCでの思い出話に花が咲いた。「懐かしいねーって。2018年、もう7年前」。ティティクルが制した18年「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」でプレーオフに進出。昨年は初出場した今大会で3位に入った。「難しさもたくさんあるけど、回っていて楽しい」。シンガポールは、やっぱり縁があるのかもしれない。

できることは、すべてやる

フィールドが世界ランク上位者ら66人に絞られる今大会。前週時点で7番目だったウエーティングリストは1番手まで上がった。「ビックリ」と話したが、もともと出場する心づもりでスケジュールを組んできた。7番手だった当初は、タイに残って中島敏雅コーチのジュニア合宿に参加しながら機会を待つつもりだった。「ぽんぽんと順位が上がったので、行っちゃおうかなと」。午前2時に起きた月曜日、シンガポール行きの飛行機に乗った。

がっつり、肉!で元気をチャージ

出場の可能性にかけて、できることは全てやる。「きのうはくたくたすぎて回る気になれなくて。練習だけしようと思って、本当に少しだけ」。月曜は重い体を引きずってコースで練習、夜は疲れた体が欲するままに、「ガッツリお肉!」と焼肉で英気を養った。

きょうも早朝から18ホール

この日は朝8時から18ホールの練習ラウンド。「得意っていう感じはしないけど、雰囲気が好き。1ホール雰囲気が違うので、楽しみながらラウンドできているんじゃないかな」と、疲れを感じさせない笑顔で話した。

前週「ホンダLPGAタイランド」は50位で終えたが、最終日は4日間の自己ベスト「66」で回った。ショットの不安はまだ完全に払しょくできていないが、「ショットがどうかなと思う中でビックスコアが出てくれたのは、ちょっと安心できた」と良いイメージを持って現地入り。「出られなくても、来週に向けて良い1週間にできたらと思います」。あとは、運を待つだけだ。(シンガポール・セントーサ島/谷口愛純)