◇米国女子◇ファウンダーズカップ◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)2023年シーズンの未勝利か…
◇米国女子◇ファウンダーズカップ◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)
2023年シーズンの未勝利から一転、リディア・コー(ニュージーランド)の24年は、まさに圧巻の一年だった。1月の開幕戦「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で優勝、8月「パリ五輪」での金メダル、そして同月「AIG女子オープン(全英女子)」でメジャー優勝と印象的な結果を残した。
世界ランキングは3位につけ、まさに脂ののった状態でプロ13年目を迎えた。そんな彼女の25年シーズンのクラブセッティングを紹介していこう。
コーといえば、プロ入り後はキャロウェイゴルフ、その後はPXGとクラブ契約を続けてきた。21年から一転して契約フリーとなり、その後はタイトリストのドライバー、プロトコンセプトのアイアンなどを使用してきた。ここ数年はドライバーもアイアンもピンのクラブで落ち着いている。
ドライバーは昨年途中にピンの「G430 LST」から「G430 MAX 10K」へ変更。より慣性モーメントの大きい直進性の高いヘッドにして安定感を重視した。ヘッドチェンジと符合するように、成績は上昇。金メダルもメジャータイトルも“10Kモデル”で手にした形となる。ヘッドが替わってもシャフトは三菱ケミカルの「ディアマナPD」を愛用中。
フェアウェイウッドはピンの最新モデル「G440 LST」(3番)、「G440 MAX」(4番)のコンボ。
飛ばす必要のある3番ウッドには球の強い「LST」、止める球が打ちたい4番ウッドには球の上がりやすい「MAX」と、その狙いが透けて見える。4U「G430ハイブリッド」は、契約フリーになってからずっと入れている一本だ。
アイアンは昨年から、ともにピンの「i230」と「ブループリントS」のコンボに。元々プロトコンセプト時代も、長めの番手にやさしいヘッド、短い番手に操作性の高いヘッドだったが、その考え方は踏襲している。
ウェッジは契約フリーになってからタイトリストのボーケイウェッジ。最新の「SM10」をピッチングウェッジから含めて4本入れている。ロブウェッジにはハイバウンスのDグラインドをチョイス。
パターは「P5」というスコッティキャメロンのマレットヘッド。GSS素材のセンターシャフトモデルは、過去に男子プロの松山英樹が1度だけ試合で使ったことがある代物。ヘッドはやや小ぶりで、シャフト接着部のすぐわきに白いサイトラインが入る。
そして、ボールに大きな変化があった。これまでずっと赤ナンバー「プロV1x」を使ってきたが、黒ナンバー「プロV1」に替えたのだ。実は、この撮影時点がまさに替えたばかりのタイミング。タイトリストに変更の背景を確認すると、「リディア・コー選手から開幕戦の途中で連絡があり、プロV1xよりもスピンが少し少ないものを探していることが分かりました。(翌週の)ファウンダーズカップの練習場でプロV1(2025年)をテストしたところ、まさに彼女が求めていた結果が得られました」とコメント。
その結果とは、「グリーンを狙うショットで十分な高さと止める性能を発揮しながらも、(アイアンでの)フルショット時のスピン量を約200~300rpm低下させました。スピンを抑えることで、風に対する大きな違いを見出せました」とのこと。その後コーはコースでも試し、同様のパフォーマンスに好感触を得て、本番投入に踏み切った。飛距離は変わらず、スピンがわずかに減ったことで、風の中でのパフォーマンスに大きなメリットを感じたようだ。
昨年あれだけの好成績を収めたにもかかわらず、さらに一打でもスコアを減らそうと新しいギアを探すその姿勢。まさに彼女の強さの一端がうかがえるエピソードではないか。
<リディア・コーのクラブセッティング>
ドライバー:ピン G430 MAX 10K(9度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナPD(重さ50g台、硬さS)
フェアウェイウッド:ピン G440 LSTフェアウェイウッド(3番15度)、ピン G440 MAXフェアウェイウッド(4番17度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナPD(重さ60g台、硬さS)
ユーティリティ:ピン G430ハイブリッド(4番22度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD HY(重さ65g、硬さS)
アイアン:ピン i230(5~7番)、ピン ブループリント S(8、9番)
シャフト:トゥルーテンパー スチールファイバー(fc70)
ウェッジ:タイトリスト VOKEY(ボーケイ)SM10(P、G、54、59度)
シャフト:トゥルーテンパー スチールファイバー(fc80)
パター:スコッティキャメロン P5 GSS ツアープロトタイプ
ボール:PRO V1(2025)