相手MFとの“口論”に苛立ちを隠さなかった久保。(C)Getty Images 現地時間2月23日に開催されたラ・リーガ…

相手MFとの“口論”に苛立ちを隠さなかった久保。(C)Getty Images

 現地時間2月23日に開催されたラ・リーガの第25節で、レアル・ソシエダがホームでレガネスに3-0で快勝。右ウイングで先発した久保建英は、48分に鮮やかなゴラッソを決める出色のパフォーマンスを披露した。

【動画】挑んだ勝負で圧倒 久保建英の圧巻個人技からのゴラッソ

 相手DFに果敢に仕掛けたドリブル突破からゴールという目に見える結果を残した久保。地元メディアも「手に負えない」と激賞した活躍でヒーローになるかと思われたが、暗転した。58分に敵ゴールへと仕掛けた久保はペナルティーエリア内でレナト・タピアに倒されたのだが、笛は鳴らず。その直後に不満げな態度を見せた久保に対してペルー代表MFが何らかの言葉を吐く。

 これに久保は豹変。血相を変え、タピアのユニフォームを掴みかかった。エキサイトする両者をレガネスの守護神マルコ・ドミトロビッチが遮り、すぐさま主審がその場を収拾。にらみ合いを続けた両選手にイエローカードを提示した。

 R・ソシエダにとって痛恨だったのは、これが久保にとって5枚目のイエローカードとなったこと。累積警告で現地時間3月2日に行われるバルセロナとの大一番に“エース”を起用できない事態となった。

 個の力に磨きをかけ、アピールを続けてきた久保にとっても、世界中の関心を集める“古巣”との試合に出られないのは悔やまれる。タピアの発言内容は定かになっていないが、相手の挑発に乗ってしまったのも手痛かった。

 地元メディアでも23歳の日本人アタッカーが激高した場面は、小さくないトピックとして取り上げられている。バスクの日刊紙『El Diario Vasco』は「クボはバルサ戦に出られない」と銘打った記事を掲載。「良い面と悪い面があった。クボは絶好調だったが、1枚のイエローカードが影響を与えた。とくに必要のない行為だったからこそダメージは甚大だ」と相手の挑発に乗った久保に厳しい見解を示した。

「この夜はクボにとって完璧に見えたが、イエローカードですべてが終わった。タピアとの競り合いの中で接触があったが、主審はPKを与えるには不十分と判断。これに怒り、タピアと口論となった日本人は不必要な警告を受けた」

 圧巻のゴラッソを決め、調子の良さを感じさせた久保。強豪相手にどこまで戦えるのかを見たかっただけに、バルサ戦欠場を強いられるイエローカードはあまりに悔やまれる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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