サッカーJ3の高知ユナイテッドSC(高知U)は23日、高知県立春野陸上競技場でホーム開幕戦に臨み、ガイナーレ鳥取と0対…
サッカーJ3の高知ユナイテッドSC(高知U)は23日、高知県立春野陸上競技場でホーム開幕戦に臨み、ガイナーレ鳥取と0対0で引き分けた。Jリーグ参入後初のホーム戦で、スタンドには目標だった5千人を超える5038人の観客が詰めかけた。
高知Uは序盤から試合の主導権を握り、後半にはチャンスを何度も作る猛攻を見せた。シュートは前半3本、後半13本の計16本で、計2本だった鳥取を大きく上回ったが、相手ゴールキーパーの好守などに阻まれ、得点にはつながらなかった。セットプレーから何度も相手ゴールに迫ったが、最後に決めきれなかった。
秋田豊監督は試合後の記者会見で、「粘り強くみんなが集中して戦え、進歩したと思う。ボールを奪ってからのロスが少なかった」と選手たちをたたえた。入場者数については「県民の皆さんの期待の大きさを感じる。今日のスタジアムの雰囲気がいいから、後半の疲れた場面でも選手たちは走れた。もっと来てくれたらもっと走ると思う」と話した。
試合直後には、長年クラブの主将を務め、高知初のJリーグ入りに導いた横竹翔さん(35)の引退式があり、横竹さんは「夢の続きを、僕の代わりにかなえていってほしい」と力強くあいさつした。
高知Uは次の試合もホーム戦で、3月2日に春野陸上競技場でFC大阪と対戦する。(原篤司)