ヤンキースの決定にコールら現役選手たちが本音を漏らした。(C)Getty Images 米球界の盟主が大きな決断を下した…

ヤンキースの決定にコールら現役選手たちが本音を漏らした。(C)Getty Images
米球界の盟主が大きな決断を下した。現地時間2月21日、ヤンキースは「ひげに関する方針の変更」とリリースを発表。球団の伝統でもあった“習わし”に別れを告げ、「ひげ解禁」に踏み切った。
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文字通り歴史が動いた。ヤンキースは現オーナーのハル・スタインブレナー氏の父で、元オーナーの故ジョージ氏が1976年にアメリカ空軍時代の経験から「規律を植え付けるため」という目的で口ひげ以外は認めないルールを独自に制定。以来、球団関係者のひげを禁止とする方針を取っていた。
ただ、時代は移ろい、世間の風潮も変化。現代の選手には自由な雰囲気がある球団が受け入れられるように。ヤンキースの設けた伝統はFA戦線での大物選手獲得にも小さくない影響を及ぼしていたとされている。
今回の声明においてハル・スタインブレナー氏は「最終的な決定は私に委ねられており、熟考の末、今後は選手やユニホームを着た職員が、手入れされたひげを生やせるよう、改めるつもりです。過去の慣れ親しんだ方針から、脱却する適切な時期を迎えました」と断言。父の敷いた伝統を撤廃する強い覚悟を示した。
今回の決定に際してオーナーをはじめとするヤンキース幹部は、現役選手はもちろん、球団OBにも“調査”を実施。「真摯(しんし)で多様なフィードバック」を得られたことで、「きちんと手入れがされている」という条件付きながら方針変更に踏み切ったという。
不動だったルールの撤廃は、地元メディアにとっても小さくない衝撃を呼んでいる。地元紙『New York Post』は「チームを強くし、優勝に導くために獲得したい選手が、この方針のせいでヤンキースに居たがらない、もしくは来ないというならば、それは非常に憂慮すべき事態だ」とするスタインブレナーオーナーのコメントを紹介。その上で「発表がされた時にクラブハウス内で驚きはあったが、チームが選手たちに自分らしくいられる余地を与えたという点で正しい決断だ」と称賛した。
無論、球団の決定に選手たちの反応はポジティブなものが目立っている。スタインブレナーオーナーと直接面談したというゲリット・コールは「適切だと思うし、理にかなっている」と強調。「自分たちが見た目の端正さを体現し続けることに変わりはないけど、個人の自由を認められるし、カミソリ負けを少し減らせるよ」とジョークを交えながら語った。
「自分はヤンキースのファンとして、ヤンキースがやることすべてを真似したいと思っていた。だから、髭を剃る伝統の一部になれたのは、とてもクールなことだった。ただ、同時に、僕らの代で異なる伝統に移行していくのも、本当に良いことだと思う」
また、先発右腕のマーカス・ストローマンは、「個人的に見た目とかが自分の肌に合っていないと感じたら、表に出て行くのは難しいし、そういう状況でベストを尽くすことは簡単じゃない」と、方針変更に対する独自の見解を示している。
「これまでのチームのやり方は何度もリーグ内で話題になってきた。そういう意味でも必要だった素晴らしいことだと思う。フィールドに出るときは、最大限の自信を持ちたいものだからね」
選手たちからも好評を得ているヤンキースの伝統撤廃。この一大決定がグラウンド上のパフォーマンスにどのような影響をもたらすかも注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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