◇TGL presented by SoFi◇第8戦(17日)◇ザ・ベイGC×ボストン・コモンゴルフ◇SoFiセンター…
◇TGL presented by SoFi◇第8戦(17日)◇ザ・ベイGC×ボストン・コモンゴルフ◇SoFiセンター(フロリダ州)
1月に開幕したインドアゴルフの新リーグ「TGL」は18日までに9試合を消化した。3月末までに全日程を終了するため、出場する6チーム・全24人のシーズン序盤戦は例年よりも忙しい。ボストン・コモンゴルフの松山英樹は17日に初登場し、大陸横断のハードスケジュールを味わった。
<前編>仮想現実コースと“激ムズ”バンカーのリアル 松山英樹がTGLを語る
4連戦直後…就寝時刻は午前3時
PGAツアー「ザ・ジェネシス招待」最終日(16日)。午後2時過ぎにホールアウトした松山は夕方6時のチャーター機でカリフォルニア州サンディエゴを発った。
機内には同大会で優勝したルドビグ・オーベリ(スウェーデン/ザ・ベイGC)、パトリック・カントレー(アトランタ・ドライブGC)。西海岸から東海岸へのフライトは3時間の時差も相まって、フロリダ州パームビーチガーデンズへの到着は17日午前1時過ぎになった。一行は近隣ホテルに移動してチェックイン。未明の3時に松山はベッドに入った。
ボストンとザ・ベイのマッチ開始は午後7時だったが、今回が初登場の松山は午前8時に集合し、ミンウ・リー(オーストラリア/ザ・ベイGC)と、会場のSoFiセンターを視察した。場内に入ると、チームメートのキーガン・ブラッドリーが練習していたという。
松山は普段のツアーで握るクラブをそのまま使用し、大型スクリーンに向かって打つシミュレーションスペースと、人工グリーンのショートゲームエリアで40分ほど過ごした後、リーグのプロモーション素材の撮影に参加。
一度ホテルに戻って昼食と仮眠をとり、午後4時頃に再び会場入りした。バックヤードにはスタート前の練習用に6台のシミュレーターと、トレーニング器具が備えられており、ロリー・マキロイ(北アイルランド)らがさっそく汗を流していた。
ワンオクの楽曲で出陣!
PGAツアーの競技とは違い、アリーナ内にはダンスミュージックとDJによるアナウンスがひっきりなしに響いている。選手たちは自らチョイスした音楽で打席に登場。松山は親交のあるロックバンド、ONE OK ROCKのメンバーに連絡を取り、『Make It Out Alive』と『Renegades』の楽曲の使用許可をもらってデビュー戦に挑んだ。ちなみに、プレー中、選手たちが片耳に装着した黒いイヤホンマイクには、現地の中継局ESPNの音声が常に流れている。
接戦の末に4-5で敗れたボストン・コモンゴルフは午後9時過ぎに合同インタビューも終了。松山はSoFiセンターから自動車で約2時間半の距離にある、同じフロリダ州オーランドの自宅に帰ると思いきや…パームビーチにもう1泊。18日午前、40人ほどのゲストを相手に、マキロイと女子プロのメーガン・カンとともにプロアマイベントに参加した。ツアーで4連戦を戦い終えた直後としては、なかなかタフだった。
TGLと松山の未来は
初体験の屋内型ゴルフでは、普段のプレーとの違いも多く感じた。松山はTGLの未来について、「今のところ、最高峰の選手たちがぶつかっているのだからこそ見る人は面白い。これから広がるかどうかは、同じ施設が他の地域にもできるのかというのも関係すると思う。実際にプレーしてみたいと思う人がどれくらい出てくるのかも重要では」と言及。
プロのゲームの観戦者の多くが、実際のプレーも楽しむアマチュアである構造も、ゴルフというスポーツの特徴のひとつ。インドアゴルフの普及がさらに進み、同規模のアリーナが各地にできれば、新リーグが盛り上がり、ひいては参加選手の移動の負担も軽減されるかもしれない。
松山は2時間弱のマッチで、「みんなガチ」と周りに触発されるように本気になった。「刺激が強すぎて、しんどい。刺激は普段、PGAツアーで十分もらっているのに」と苦笑い。「ただ、この感覚は今までの自分にはなかったもの」だと明かす。
「彼らは普段から米国で練習相手がPGAツアー選手なんです。僕はオフの練習の様子を他人にあまり見られたくないから一人でやるタイプだけど、彼らはフロリダやダラス、ロサンゼルス…といった具合に、拠点が(選手同士で)近く、よく一緒に練習している。アリーナでプレーしている感じと、普段の過ごし方は似ているのでは。あれに慣れることができたら、自分も変われるかな…という感覚もある」。24日(月)に行われる次戦(VSアトランタ)の翌日には33歳になる。自らの変化にも期待した。(編集部・桂川洋一)