今回のtotoはJ1第2節の10試合と、J2第2節の3試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を…
■浦和と京都の「相性」は
浦和レッズは開幕戦で、ヴィッセル神戸と引き分けた。連覇中の昨季王者と堂々と渡り合い、勝点1を獲得した格好だ。
昨季途中、チームに帰還したマチェイ・スコルジャ監督がシーズン頭から指揮を執る今季、ファンの期待も高まっていることだろう。だが、初勝利はまだお預けになりそうだ。
理由のひとつは、チームの成熟度だ。マテウス・サヴィオといった強力な武器を獲得したが、やはり連係がチーム力には欠かせない。サヴィオ1人ならまだしも、金子拓郎、松本泰志ら新加入選手が複数いては、いきなり滑らかな連係を求めるのは酷というものだ。
そして、今回対戦する京都サンガF.C.とのドローの多さが気にかかる。通算では浦和が過去30戦中15勝と勝率5割を記録しているものの、引き分けが8試合ある。しかも京都がJ1に復帰してからのここ3シーズン、リーグ戦で顔を合わせる2試合のうち、必ず1試合は引き分けているのだ。
チョウ・キジェ監督が率いて4年目となる京都との成熟度の差、一方で積極補強した浦和と京都の戦力差を考えても、ここはドロー決着が妥当だろう。
■「悔しいスタート」名古屋と
同じ構図が当てはまるのが、神戸と名古屋グランパスの対戦だ。3連覇を目指す神戸だが、開幕戦に続いて引き分けに終わる予感だ。
神戸と名古屋の対戦はリーグ戦2試合中、3シーズン連続で必ず1試合は引き分けに終わっている。ここ2シーズンは連覇を達成していた神戸に対し、名古屋は2023年は6位、昨季は11位と上昇気流に乗り切れなかったが、それでも王者・神戸相手に引き分けに持ち込むことに成功していたのだ。
前述の京都は前節、昇格組のファジアーノ岡山に記念すべきJ1初勝利を献上してしまったが、名古屋も開幕戦で川崎フロンターレに0-4の大敗を喫し、悔しいスタートとなってしまった。名古屋の反発力、両チームの相性を考えて、このカードも引き分けを予想する。
後編(2)では、こちらもドロー必至のカードから、開幕黒星から復活するであろうチームまで取り上げたい。