第97回選抜高校野球大会の選考委員会が24日、大阪市内で開かれ、21世紀枠で壱岐(長崎)の春夏通じて初めての甲子…
第97回選抜高校野球大会の選考委員会が24日、大阪市内で開かれ、21世紀枠で壱岐(長崎)の春夏通じて初めての甲子園出場が決まった。玄界灘に浮かぶ離島に一足早い「春の便り」が届いた。長崎勢の21世紀枠での選出は初めて。
対外試合はフェリーで
壱岐は選手21人、マネジャーを含め部員25人で、全員が地元の長崎県壱岐市出身。中学時代に軟式野球の九州大会で優勝した郷ノ浦中、全国大会に出場した勝本中出身の選手たちが含まれる。
対外試合では、学校のある壱岐島から外に出るフェリーに乗る必要があり、多額の遠征費負担など離島ならではの困難がある。これまでは有望な中学生がいても島外の学校に進むことがあったが、現チームの選手たちは進路を決める際に「壱岐で野球をして甲子園へ行く」と団結し、困難を承知で地元の壱岐に進んだ。
思いが実り、昨秋は大きく躍進した。長崎大会では大崎や創成館といった甲子園出場経験校を破り、準優勝。初出場の九州大会1回戦では、熊本大会を制した専大熊本玉名に快勝した。次戦で九州大会2位となったエナジックスポーツ(沖縄)に敗れたものの、ベスト8に食い込んだ。
学校は全日制普通科の進学校で、大学進学や公務員就職などを目指す「普通コース」と、歴史学や中国語の学習に重点を置き、国内外の大学進学を目指す「東アジア歴史・中国語コース」がある。【石川裕士】