高橋宏斗は今や日本球界の若きエースとしても期待されている(C)産経新聞社 3月28日のプロ野球開幕まであと1ヶ月半。実戦が始まったチームも出てきており、徐々に球春が近づきつつある。そこで、各チームの開幕投手が誰になるのかを探っていきたい。今…

 

高橋宏斗は今や日本球界の若きエースとしても期待されている(C)産経新聞社

 

 3月28日のプロ野球開幕まであと1ヶ月半。実戦が始まったチームも出てきており、徐々に球春が近づきつつある。そこで、各チームの開幕投手が誰になるのかを探っていきたい。今回はセ・リーグ編だ。カード別にまとめていく(データは2月16日現在)。

【動画】好投手の証!高橋宏斗がマダックス完封を成し遂げたシーン

■戸郷が本命の巨人、群雄割拠のヤクルト

巨人vs.ヤクルト@東京ドーム
先発予想:戸郷翔征vs.吉村貢司郎

 昨年のリーグ覇者・巨人は宮崎での一次キャンプを打ち上げ、二次キャンプ地の沖縄に入っている。開幕投手に名乗りを上げているのは、戸郷翔征、山﨑伊織、井上温大の3人だ。

 本命は昨季も務めた戸郷で、エースの風格を漂わせる。それに待ったをかけるのが山﨑と井上で、特に山﨑は戸郷へのライバル心を隠さない。高い次元での競争はチームにとっても歓迎だろう。

 対するヤクルトはほぼ真っさらな状態。本稿では昨季9勝の吉村貢司郎を最有力としている。ただ、左の髙橋奎二や復活を目指す奥川恭伸、豊富な経験を持つ小川泰弘に、球界最年長の石川雅規も候補に入る状況。高津臣吾監督は直前まで熟考の姿勢を示しており、オープン戦終盤までアピール合戦が続きそうだ。

■エース東に託すDeNAに対し、中日は?

DeNAvs.中日@横浜スタジアム
先発予想:東克樹(★公表済み)vs.髙橋宏斗
 
 リーグで唯一開幕投手を公表済みなのがDeNA。エース左腕・東克樹に2年連続3度目の大役を託す。三浦大輔監督によると、東の背番号11にちなんで「1月11日午前11時11分11秒」に電話して伝えたという。この事実が公になったのも「2月11日午前11時11分」のことだった。球団挙げての演出なのではと推察する。

 3位からの日本一の次は、リーグ優勝からの日本一へ。先手を打ってきた形だ。ビジターで井上一樹新監督の初陣となる中日は、まだ開幕投手を明かしていない。ただ、チーム状況や指揮官のコメントを察するに、髙橋宏斗でほぼ決まりではと思われる。2月中旬にも発表との話もあり、公表秒読みの段階だ。

■新井監督の“舌戦”に藤川新監督も応対

広島vs.阪神@マツダスタジアム
先発予想:床田寛樹vs.才木浩人

 このカードは監督同士の”舌戦”が注目されている。広島・新井貴浩監督が、キャンプインの段階で中継ぎ左腕の塹江敦哉を開幕投手に指名。監督だけでなく本人もその気で語るが、在広メディアは冗談と取り合わなかった。

 一方の阪神・藤川球児新監督も「(先に言うのは)先輩じゃないですか?」と球界の慣例を引き合いに出しながら応対。かつてのチームメイト相手に一歩も引かない姿勢を示した。
 
 すると新井監督は13日、沖縄二次キャンプで開幕投手を変更する可能性に言及。現実路線に入りつつあることを示唆した。順当に行けば床田寛樹、森下暢仁、大瀬良大地のいずれかを指名するだろう。

 阪神はエース格に成長した才木浩人、2023年MVP右腕の村上頌樹、広島キラーの大竹耕太郎のいずれかと予想する。

 いずれにせよ、開幕投手を背負った投手が軸となり、先頭となってチームをけん引していくことが期待される。果たして今季はどの投手が担うのか、今後の開幕までの道のりも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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