ブレーブス時代には世界一も経験していたロザリオ。(C)Getty Images 背水のベテランが“銀河系軍団”の一員としてチャンスを得た。現地時間2月15日、ドジャースがエディ・ロザリオとマイナー契約で合意したと、複数の米メディアが一斉に報…

ブレーブス時代には世界一も経験していたロザリオ。(C)Getty Images

 背水のベテランが“銀河系軍団”の一員としてチャンスを得た。現地時間2月15日、ドジャースがエディ・ロザリオとマイナー契約で合意したと、複数の米メディアが一斉に報じた。

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 現在33歳のロザリオは実績十分のスラッガーである。2015年にツインズでメジャーデビューを果たすと、2017年からは3年連続で20本塁打、70打点をクリアするなど活躍。通算1121試合で打率.262、169本塁打、583打点の成績を残していた。

 しかし、近年は成績が低迷。昨年8月にはブレーブスからDFA後にマイナー契約に移行されるもFAに。その後はメッツとマイナー契約を締結するも満足のいく結果を出せずに再度、自由契約となっていた。

 スモールサンプルながら昨季はマイナーでも打率.150、2本塁打、OPS.615と精彩を欠いた。それだけにロザリオは今オフにネットワークの幅を広げて新天地を模索。その中で日本球界での挑戦も囁かれていた。昨年12月には北中米の野球情報に詳しいエドウィン・ヘルナンデスJr.記者が全「日本のチームであろうと、どこでもプレーする機会を積極的に探している。契約金は120万ドル(約1億8360万円)から150万ドル(約2億2950万円)の間」と伝えていた。

 NPBでのチャレンジも具体化していた中でドジャース入りが決まった。すでに球団もベテランを迎え入れる準備を進めており、地元紙『Orange County Register』のドジャース番ビル・プランケット記者は「エディ・ロザリオのロッカーがドジャースのクラブハウスで用意されている。彼はメジャーリーグのキャンプに招待選手として参加する」と報道している。

 すでに多くのスター選手を抱えるドジャースだが、ロザリオの獲得は小さくないメリットとなる。球界のあらゆる移籍情報を発信している米専門サイト『Trade Rumors』は「ドジャースにとって、何度も安定しないシーズンを送ってきた33歳に何かが残っているのかを確かめるための獲得に大きなリスクはない」と断言している。

「間違いなく野球界で最も選手層が厚いロースターを抱えるドジャースで彼が生き残れる可能性は、紙の上ではあまり高くない。それでも誰かが怪我をした場合、あるいはロザリオがカクタスリーグ(オープン戦)で大きな数字を残した場合には、状況が変わる可能性がある。さらにドジャースでポジションを掴めなかったとしても、印象的な春となれば、彼の他球団に移籍する可能性を高めるかもしれない」

 ここ数年、くすぶってきた鬱憤を晴らせるか。ベテランの再起の行方が注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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