サッカーJリーグの茨城県勢2クラブは15日、敵地で今季リーグ開幕戦に臨み、J1鹿島アントラーズは湘南ベルマーレに0―1…

 サッカーJリーグの茨城県勢2クラブは15日、敵地で今季リーグ開幕戦に臨み、J1鹿島アントラーズは湘南ベルマーレに0―1、J2水戸ホーリーホックはジュビロ磐田に2―3で敗れ、黒星発進となった。9年ぶりのタイトル奪還をめざす鹿島は次節22日、悲願のJ1昇格を目標に掲げる水戸は23日、ホーム開幕戦で今季初勝利をめざす。

 鹿島はセレッソ大阪から完全移籍で加入したFWレオセアラが先発した。昨季21ゴールを決め、得点ランク2位に輝いた期待のストライカーが、同5位のFW鈴木優磨と2トップを組んだが、試合巧者の湘南を相手に得点を奪えず、チームは後半19分に失点。その後も相手ネットを揺らすことができなかった。

 昨季5位に終わった鹿島は川崎フロンターレで国内主要タイトル7冠に導いた鬼木達監督を「優勝請負人」として招いたほか、柳沢敦コーチ、曽ケ端準GKコーチら「レジェンド」をスタッフに起用。主将のMF柴崎岳を中心に大型補強で攻撃力が増すなど前評判は高いが、この日は「常勝軍団復活」を信じて応援に駆けつけたサポーターの期待に応えられなかった。

 水戸は、磐田を相手に奮闘。試合終了間際、筑波大から加入したDF沖田空のゴールで1点差に迫る粘りを見せた。(床並浩一)