ソフトバンクに新加入となった伊藤の快投も期待されている(C)産経新聞社 プロ野球キャンプも2週間が経過。今後はオープン戦…

 

ソフトバンクに新加入となった伊藤の快投も期待されている(C)産経新聞社

 

 プロ野球キャンプも2週間が経過。今後はオープン戦が始まり、開幕1軍を目指してメンバーのふるい落としが本格化していく。

 また各球団、新天地で迎えた選手たちの躍動した姿も話題を集めている。 甲斐拓也のFA移籍に伴い、巨人から人的補償で新加入した伊藤優輔が13日、ライブBPに初登板。

【動画】ソフトバンクに加入した伊藤がライブBPで圧巻のピッチングを披露したシーン【出典:パーソル パ・リーグTV】

 1人目の柳町達をフォークで3球三振に打ち取ると、5年連続ウエスタンリーグ本塁打王のリチャードに対しても速球で中飛に打ち取るなど、伸びのある直球やキレのあるカットボールなど変化球を交え、緩急自在のピッチングで順調なステップを印象づけた。

 伊藤は都立小山台高校から中央大に進み、社会人・三菱パワーを経て、20年に巨人にドラフト4位入団。しかし1年目のオフ、21年11月に右ひじ内側側副じん帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けて、育成契約に変更。長きにわたって、リハビリ生活を送ってきた。

 昨年の7月26日に支配下に再登録されるとプロ初登板となったのは7月30日の阪神戦(甲子園)。ビハインドの7回に3番手で登板すると、最速152キロをマークするなど、1回無安打無失点で再スタートを切った。

 その後、8月22日に抹消されるまで中継ぎとして8試合に登板、防御率1.04と安定したパフォーマンスを残し、オフには阿部慎之助監督も今季の先発ローテを争う投手として名前をあげるなど、復活後の本格覚醒が期待されていた逸材だった。

 その後、甲斐のFA移籍に伴い、人的補償としてソフトバンクに指名され、新天地で改めて活躍を目指している。

 13日のライブBPの快投の様子は「パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeでも投稿され、ソフトバンクファンの間からは「良い投手、獲ったな!」「伊藤マジでいいな 頼むで」「ほんとうに良いまっすぐ投げるな」「カットボール、えぐい」「来てくれて、ありがとう」など称賛の声が続々と集まる中、巨人ファンの間からも新天地での活躍を願う声があがっている。

 入団会見では「先発だったら100イニング以上、中継ぎだったら50試合近く投げたい」とフル回転でチームの力になることを誓っていた伊藤。今後の開幕までの道のりも引き続き、注目となりそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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