5度の満塁機を生かせず、毎回走者を記録も無得点 NPB通算10万本塁打が出た9月29日、もう1つ、NPB球史に残る記録が…
5度の満塁機を生かせず、毎回走者を記録も無得点
NPB通算10万本塁打が出た9月29日、もう1つ、NPB球史に残る記録が生まれた。こちらは不名誉な「最多残塁タイ記録」だ。
29日の札幌ドームでの日本ハムVS楽天戦は3-0で楽天が勝ったが、日本ハムは9安打、9四球、3死球と21人もの走者を塁上に出し、毎回走者を記録しながら、1人も本塁に帰ってくることができず、残塁数は19を数えた。
1番・中堅 西川 2四球
2番・右翼 松本 2安打
3番・DH 大谷 2安打1死球1四球
4番・一塁 中田 3四球
5番・三塁 レアード 2安打
6番・二塁 横尾 1安打
7番・左翼 大田 1安打2四球
9番・遊撃 石井一 1四球
3番大谷の代走・DH ドレーク 1死球
途中出場の8番・捕手 大野 1安打1死球
出場選手で出塁がなかったのは「8番・捕手」で先発した清水と代打の近藤だけだった。
初回、3回、5回、7回、8回と5度満塁となったが得点ならず。この試合のチーム出塁率は.457にもなったが、誰も帰ってくることはできなかった。これほど拙攻の試合は珍しい。スコアは3-0ながら、試合時間は3時間52分もかかった。
NPB発行の「オフィシャル・ベースボールガイド2017」によると、過去には19残塁が1例、18残塁が2例あるのみだ。3例いずれも試合には勝利している。
○19残塁(NPB記録、セ・リーグ記録)
2014年7月15日 DeNA(VS広島)
マツダスタジアムの広島-DeNA戦。この試合は10-7の大乱戦でDeNAが制するが、DeNAは広島の5投手から18安打12四死球を奪った。30人の走者が出たものの、19人が塁に残った。
延長戦では21残塁が最多記録
○18残塁
1987年7月12日 近鉄(VS南海)
藤井寺球場での一戦。3-2で近鉄が勝ったが、近鉄は南海の3投手から13安打9四死球を奪いながら18人が残塁。なお、この試合では南海も10安打2四球で、両軍合わせて34人が出塁したが、得点は合計5点にとどまった。点が入らないのに、3時間59分もかかる間延びした試合だった。
○18残塁
1943年10月16日 阪神(VS阪急)
戦前、1リーグ時代の記録。西宮球場での試合は阪神が8-1で勝ったが、2投手から15安打11四球を奪いながら18人が残留。この試合の阪神は途中出場選手を含め、10選手が全員安打だった。
なお、延長戦では2014年8月16日の西武(西武ドーム 日本ハム戦8-8引き分け)と2015年6月23日の広島(長野オリンピックスタジアム 阪神戦6-6引き分け)で、21残塁を記録している。
29日の日本ハムは、21人の走者が出て得点0。これも不名誉なNPB記録だ。
シーズン終盤の一戦で、日本ハムはポストシーズン進出の可能性はなくなったが、まさかの展開。本拠地に詰めかけた24098人のファンは、何人もの選手が塁を賑わしながら、1人もホームを踏む姿を見られず、肩を落としたことだろう。
今季5位以下が決まっている日本ハムは、投打の立て直しが必要だが、試合運びの面でも見直しが必要なのかもしれない。(広尾晃 / Koh Hiroo)