ネリと亀田のフェイスオフは、まさに一触即発だった(C)Getty Images 血気盛んな両者による“前哨戦”が繰り広げられた。 2月10日、ボクシング元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)とWBO/WBA世…

 

ネリと亀田のフェイスオフは、まさに一触即発だった(C)Getty Images

 

 血気盛んな両者による“前哨戦”が繰り広げられた。

 2月10日、ボクシング元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)とWBO/WBA世界フェザー級15位の亀田京之介による、今月22日の対戦に向けた記者会見が行われ両選手が出席。メキシコでの会見の中で、それぞれが向き合いポーズをとるフェイスオフが乱闘寸前の騒動に発展している。

【動画】まさに一触即発…乱闘寸前の騒動になったネリと亀田のフェイスオフの映像

 メキシコのプロモート会社『zanferboxing』や、米国メディア『Ring Magazin』など、各SNSでその一幕の動画が投稿された。距離を詰める2人の額が触れた瞬間、ネリが右、左のフックを繰り出した。ネリのスピードのある左右のパンチを瞬時にかわした亀田もすぐさまファイティングポーズから、「来い、来い」と手招きし臨戦態勢となった。

 先に“手”を出したのはネリではあったものの、もはやそれぞれが一触即発の雰囲気を漂わせていた。動画では亀田が口元にバンダナを巻き両手をポケットに手を突っ込んだ状態で、接近。その直後ネリが拳を構えると亀田の胸に触れ、上背で勝る亀田も額を寄せ、この瞬間、互いの感情がピークに。

 周囲のスタッフ、関係者数名が割って入り両者を引き離すも、亀田は構わず、「来いや。そんなパンチは俺には当たらん。通訳して」などと挑発を止めず、ネリも冷たい表情のまま何か言葉を吐き捨てるような様子が映し出されていた。

『Ring Magazin』ではこの動画とともに、「ルイス・ネリは、対戦相手のキョウノスケ・カメダと向き合う中でパンチを繰り出す」と説明するメッセージも投稿。

 また、『zanferboxing』のSNSでも世界各国のファンからコメントが寄せられており、「ネリはわざと当てなかった」「パンテラ(ネリの愛称)、愛している!」「なんて無礼な態度だ」「強烈な対決」などとさまざまな反応が挙がっていた。

「悪童」の異名を持つネリは、これまでも日本人選手との対戦をめぐりトラブルが少なくなかった。今回の亀田との騒動は両者がエキサイトした末の出来事となったが、2月22日、本番当日のリング上は果たしてどのような試合展開がみられるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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