■守備のブロックも底上げに成功 J1昇格を狙うJ2リーグの有力チームのひとつ、ジュビロ磐田。 守備のブロックにも、頼も…
■守備のブロックも底上げに成功
J1昇格を狙うJ2リーグの有力チームのひとつ、ジュビロ磐田。
守備のブロックにも、頼もしい選手を迎え入れた。
J2降格のサガン鳥栖からやってきたDF上夷克典は、DFラインのポジションをマルチにこなすことができる。182センチのサイズがあり、ビルドアップもスムーズだ。さらに、ロアッソ熊本で3バックを束ねていた江﨑巧朗も補強している。フィジカルに優れて空中戦に強く、昨年は全38試合に先発出場した。CBはリカルド・グラッサとハッサン・ヒルの外国籍選手がいるが、新加入の2人もスタメンを任せられる。ジョン・ハッチソン監督にとっては嬉しい悩みだろう。
DF川口尚紀はアルビレックス新潟、清水エスパルス、柏レイソルで、Jリーグ通算203試合出場の経験を持つ。右サイドが定位置だが、左サイドでもプレーできる。左SBは松原后が不動の地位を築いており、川口は西久保駿介と右SBを争うことになるだろう。
GKのグループには、阿部航斗が新たに名を連ねる。アルビレックス新潟のアカデミーからトップへ昇格し、小島亨介(柏レイソル)や藤田和輝らとポジション争いを演じてきた。昨シーズンは決勝まで進出したルヴァンカップで、正GKを務めている。
磐田のGKグループは、主将に指名された川島永嗣、32歳の三浦龍輝、それにアカデミー出身で大卒ルーキーの西澤翼が顔を揃える。阿部は持ち前のビルドアップとプレーエリアの広さを生かし、定位置争いを激化させていくだろう。
■クラブとしてJ1昇格を知るのは強みだ
■補強充実度:A
昨シーズンJ1得点ランク3位タイのFWジャーメイン良が抜けたが、セレッソ大阪からの期限付き移籍だったFW渡邉りょうが完全移籍に移行。東京ヴェルディ在籍時にJ2で2年連続2ケタ得点をマークしたFW佐藤凌我も迎え、ストライカーは確保した。
守備ブロックには熊本の守備の中心だった江﨑巧朗、CBでもSBでもプレーできる上夷克典、経験豊富なSB川口が加わった。GKにもアルビレックス新潟から阿部を補強し、元日本代表GK川島永嗣を中心にスキのない陣容を整えた。
中盤の選手層も分厚く、様々な組合せが可能だ。1シーズンを戦い抜く選手層が整っている。
昇格可能性:A
保有戦力とクラブの経験値を踏まえ、迷いなく「A」をつけられるだろう。
21年、23年と2度のJ1昇格を、それも自動昇格圏の2位以内で決めているのはクラブとしての価値ある財産だ。選手だけでなくスタッフにも昇格経験者がいることで、苦境の乗り切りかたを知っているのは大きい。
とくに23年シーズンは、1年でのJ1復帰を果たした。J1からの降格クラブは他チームから厳しくマークされ、厳しい戦いを強いられることが多いだけに、23年の経験はチームの支えになる。
今シーズンからチームを指揮するジョン・ハッチソン監督は、横浜F・マリノスで21年、24年に監督やコーチを務めた。日本サッカーを理解しているのは頼もしいが、J1とJ2ではサッカーに違いがある。理想とするサッカーを追求するのは大切だが、J2では勝点奪取を最優先した「わりきり」も必要だ。オーストラリア人指揮官が状況に応じて柔軟に対応できるかどうかも、J1昇格のポイントにあげられる。