ゴール前での冷静さを見せた三笘。チームを勝利に導いた(C)Getty Images ブライトンの三笘薫が現地時間2月8日…

 

ゴール前での冷静さを見せた三笘。チームを勝利に導いた(C)Getty Images

 

 ブライトンの三笘薫が現地時間2月8日に行われたFAカップ4回戦のチェルシー戦でゴールを決め、2-1の勝利に貢献した。1-1から 後半に記録された三笘の得点がこの日の決勝点となり、チームに公式戦3試合ぶりの白星をもたらしている。

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 1週間前に行われたリーグ24節のフォレスト戦では0-7という大敗を喫していたブライトン。このFAカップのゲームでも、前半早々にゴールキーパーの判断ミスから失点するなど、悪い流れが続くかと思われた。だが、12分にブライトンはジョルジニオ・リュテールがヘディングシュートを決め同点に追いつくと、試合を折り返した後半、日本人アタッカーがこの日のハイライトを演出した。

 57分、味方からの左サイド前方のオープンスペースに出されたパスに三笘が反応。長い距離を駆け上がりボールに追いつくと、中央へパスを送る。タリク・ランプティのシュートから混戦となり、リュテールのパスがゴール前にポジションをとっていた三笘へと渡った。これを三笘がゴールキーパーの上を通しゴールに流し込み、ブライトンが勝ち越しに成功。難しい体勢からボールをコントロールし、目の前のキーパーもかわした三笘の技術と判断力が光る一連のプレーだった。

 このゴールでリードを奪ったブライトンがこのまま逃げ切り、5回戦進出を決めた。そしてチェルシー撃破の立役者となった三笘のパフォーマンスにはもちろん、現地でも高い評価が送られている。

 ブライトンの地元メディア『SUSSEXworld』では、「巧みなコントロールから繊細なループシュートを決め、勝ち越しゴールを演出した。圧巻の技術をみせつけた」と振り返り、得点時のプレーを称賛した。

 さらに、プレミアリーグの情報を発信する『EPLIndex』もこの試合のハイライトとして、「ミトマの魔法がブライトンに勝利をもたらす」などと報じている。また、ブライトンの試合展開についても、「前節ノッティンガム・フォレストに0-7で大敗したチームとは思えない見事な立ち直りを見せ、ファビアン・ハーツラーの戦術的な手腕とチームの粘り強さが光る一戦となった」と評している。

 またも三笘の決定的な働きが、チームの勝利につながる結果となった。次戦となるリーグ第25節でふたたび対戦するチェルシーとの“再戦”でも、この勢いを生かし勝利を掴みに行く。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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