サッカーの明治安田Jリーグのシーズン幕開けとなる富士フイルム・スーパーカップが8日、東京・国立競技場であり、昨季のJ1…
サッカーの明治安田Jリーグのシーズン幕開けとなる富士フイルム・スーパーカップが8日、東京・国立競技場であり、昨季のJ1で2位だったサンフレッチェ広島が、J1王者で天皇杯も制したヴィッセル神戸を2―0で破り、2016年以来5度目の優勝を果たした。
1994年から始まり32回目を迎えた今大会は、来年からJリーグが夏開幕となることに伴って、現行方式では最後となる今回、過去最多の5万3343人が集まった。
J1は14日、J2とJ3は15日に開幕する。
■4度目のリーグ制覇へ、明確な課題
3年続けてJ1でトップ3入りした地力は健在だ。
前半12分にFWアルスランが頭で奪ったサンフレッチェ広島の先取点は、得意とするサイド攻撃から。前へ前へと相手の球を奪おうとする積極性と鋭い出足、攻守の切り替えの速さでゴールをめざす。その持ち味も変わらない。
ヴィッセル神戸が低調だったことを差し引いても、今季も優勝争いを引っ張るであろう期待感が漂った。とはいえ、スキッベ監督は慎重だ。「この勝利がこの先につながるかは分からない」
就任4季目。戦術の浸透は申し分ないが、昨季の終盤で大失速した教訓は積み残されている。それは得点効率の悪さ。リーグのデータでも昨季はJ1でシュートの数は最多ながら、ゴール枠内へ飛ばした率は20チーム中、17番目だった。
大半の時間で主導権を握ったこの日も、相手の倍以上となる15本のシュートを放った。なのに、CKから2点目を挙げるまでに時間がかかり、あわや同点というピンチもあった。
決定力向上へ。筆頭として期待をかけられ、磐田から加わったFWジャーメイン良は、両チーム最多のシュート4本で無得点だった。「今日は感覚的なずれ。優勝するため、20点取るつもり」とリーグ開幕を見据える。明大から入団したルーキーFW中村草太も途中出場し、GKとの1対1に持ち込むなど見せ場を作った。
その攻撃力をゴールに結びつけ、今年こそ、10年ぶり4度目となるJ1制覇となるか。明確な課題に、広島は向き合う。(藤木健)