今季ヤフオクドームでは1勝11敗、メットライフでは8勝4敗 最後まで苦手意識は払拭できないままだった。辻発彦監督率いる西…

今季ヤフオクドームでは1勝11敗、メットライフでは8勝4敗

 最後まで苦手意識は払拭できないままだった。辻発彦監督率いる西武ライオンズ。28日に、敵地ヤフオクドームでソフトバンクとの今季最終戦を戦い、5-8で敗れた。先制点を奪いながらも、先発の岡本洋介がソフトバンク打線に捕まり、試合をひっくり返された。

 その後も、リリーフ陣が四死球から失点を重ねる悪循環に陥り、ソフトバンク打線に許した安打はわずか5安打にもかかわらず、9四球1死球を与え、8点を奪われた。指揮官も「一番多かったのは四球。それが全て」と険しい表情だった。
 
 今季の西武は、ヤフオクドームで12試合を戦ったが、わずか1勝しかできず、11敗を喫している。ホームゲームでは8勝4敗とソフトバンクに勝ち越しているにも関わらず、クライマックスシリーズ・ファイナルステージの舞台となる敵地では厳しい戦いを強いられている。

 辻監督は28日の試合後に「慎重になり過ぎるのか。ここがホームランが出やすいというのもあるんだろうけど。そういうところで大胆にいければいいんだけどね」と話していたが、これは何もこの試合に限ったことではない。今季の西武のヤフオクドームでの戦いは、デジャヴのように毎度同じような光景が繰り広げられてきた。

 今季、西武はヤフオクドームでの12試合で防御率7.74。もちろん、これはパ・リーグ球団との対戦の中でワーストの数字だ。ホームゲームは3.81となっており、格段に悪い。被本塁打23本も、他のビジター球場に比べて群を抜いている。さらに63四死球もワーストで、次に多いKoboパークの43四死球の約1.5倍も与えている。

“鬼門”防御率は7.74、打率も.203と奮わず…

 指揮官の「慎重になり過ぎるのか」との言葉を借りれば、ホームランテラス席の存在をバッテリーが過剰に意識し、慎重な攻め方になる。これにより、カウントが悪くなったり、さらには四球が多くなる。走者が溜まり、バッテリーが追い込まれた状態で投げて、甘くなったところを痛打される。無駄な失点がかさみ、さらには被本塁打が増え、もっと慎重になる。より苦しくなる。このパターンに陥っているように見える。

 一方の打線も、ヤフオクドームでの戦いを苦手としている。打率.203は全球場の中で最も低く、投手陣がダントツの23本塁打を浴びている一方、打線は9本塁打と少ない。チーム防御率2.79とヤフオクドームで圧倒的な強さを誇るソフトバンク投手陣に、徹底的に抑え込まれている。

「ピッチャーが点を取られれば負けるし、接戦に持ち込めればどうにか勝ったりもしてるけど、ピッチャーが抑えないとな。もうちょっと大胆に考えないと、リード面も。逃げたら、やっぱり打たれる。球威のないピッチャーは、ストライク先行して、ボールを振らせるってしないと。ボール先行して取りに行ったら打たれる。慎重に慎重になりすぎるといけないと」と辻監督は言う。

 まずはクライマックスシリーズのファーストステージを突破しなければ、その先はない。ただ、ファイナルステージに進出すれば、再び鬼門ヤフオクドームでソフトバンクと戦うことになる。同じ戦いをしていては、厳しい戦いになるだろう。先発マスクを被った捕手別に見ると、炭谷が8試合で8敗、岡田が3試合で1勝2敗、森が1戦1敗となっている。カギを握るのは、バッテリー。恐れることなく、攻め込めるかが重要だろう。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)