SNS上の投稿で選手やクラブスタッフが誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして、サッカーJ1のFC町田ゼルビアが名誉毀損(きそ…
SNS上の投稿で選手やクラブスタッフが誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして、サッカーJ1のFC町田ゼルビアが名誉毀損(きそん)などの疑いで投稿者を刑事告訴していた問題で、クラブの顧問弁護士は7日、一部の投稿者と和解したと明らかにした。
町田や弁護団によると、J2で優勝した2023年ごろから選手やスタッフがSNS上で中傷の被害に遭っていた。事態を重くみたクラブは昨年10月、東京地検に刑事告訴。弁護団が会見を開き、被害の実態を訴えていた。
弁護団によると、会見後に全国から十数人が投稿したことを名乗り出たという。話し合いを進め、告訴を取り下げて和解した。投稿者に対して、今後は誹謗中傷はしないと約束してもらい、金銭の負担は求めなかったという。
また弁護団はこの日の会見で、黒田剛監督に対する名誉毀損などの疑いで、新たに告訴状を警視庁町田署に提出し、受理されたことも明らかにした。
加藤博太郎弁護士は「選手、監督が(サッカーに)集中できる環境をつくらないといけない。リーグ戦が始まると場外戦のエスカレートが予想されるが、そうしたことを防ぐために強い姿勢で臨みたい」と話した。(藤野隆晃)