【フランス・カップ】ブルゴワン 0-0[PK 2-3]スタッド・ランス(日本時間2月7日/ピエール・ラジョン・スタジアム)【映像】関根→中村→伊東、相手をいなすトライアングルパス 日本のファンが待望した瞬間だった。スタッ…
【フランス・カップ】ブルゴワン 0-0[PK 2-3]スタッド・ランス(日本時間2月7日/ピエール・ラジョン・スタジアム)
日本のファンが待望した瞬間だった。スタッド・ランスに所属するMF伊東純也、MF中村敬斗、そしてDF関根大輝が先発出場し、3人でチームの攻撃をけん引してみせた。
注目のシーンは、スタッド・ランスがブルゴワンとアウェイで対戦したフランス・カップ『クープ・ドゥ・フランス』のラウンド16、試合序盤のことだ。11分に日本人トリオ“ランス3兄弟”が右サイドでトライアングルを形成しながらパスワークで魅了した。
1月に柏レイソルからスタッド・ランスに加入した関根が、初めて先発出場を果たす。さらに、チームの2枚看板である伊東、中村もスタメンに名を連ねた。関根は、リーグ戦では日本時間1月25日の第19節パリ・サンジェルマン戦の試合終盤にピッチに立っていたものの、伊東との交代出場だったこともあり、この日が初の3人同時出場だったのだ。
すると、その3人が右サイドで輝きを放った。まずは相手陣内に入ったところでパスを受けた関根が、ワントラップした直後、鋭い縦パスを送る。これに反応した中村が前方に動きながらトラップすると、素早いタイミングで右の伊東へとはたき、背番号7はダイレクトで関根に戻して、小気味良いテンポのパスワークで相手守備をいなしていた。
その直後に、3人にバランタン・アタンガナを加えたダイレクトなパス交換で切り崩し、右サイドから一つ内側のレーンで受けた中村が一気に前を向いて侵入を試みた。このトライはトラップが少し流れたことで相手2人のDFの寄せを受けて阻まれたものの、公式戦で初実戦となる“ランス3兄弟”のコンビネーションが異彩を放ったシーンとなった。
中村がトップ下で出場していたこともあり、右サイドバックの関根、右サイドハーフの伊東による近い距離での連係が生まれ、解説・中山淳氏も思わず「すごいトライアングルですね」と驚嘆。さらに、試合前からSNSで「関根スタメンで3兄弟揃ったやったー」「3兄弟揃ってスタメン」と盛り上がっていたファンも、「敬斗が真ん中いると日本人トライアングル見られるのいいね」「そこから崩して点取りたい」と興奮している様子だった。
なお、スタッド・ランスは、国内リーグ5部相当のチームを相手にゴールを奪えないまま大苦戦。ハーフタイムで中村が退き、65分に関根が交代となる中、試合は0-0のままPK戦へ。最後はPKスコア3-2でかろうじて勝利したものの、不振による監督解任を受けてアシスタントコーチが暫定で指揮を執るチームは復調の兆しを示せなかった。
(ABEMA de DAZN/フランス・カップ)