女子プロゴルファーの西村優菜が1日、「日本プロキャディー協会ジュニアゴルフマネジメント講座 Supported by西村優菜 Birdie Donation」(兵庫県三木市・花屋敷ゴルフ倶楽部 ひろのコース)に参加。ジュニアゴルファーに向…

女子プロゴルファーの西村優菜が1日、「日本プロキャディー協会ジュニアゴルフマネジメント講座 Supported by西村優菜 Birdie Donation」(兵庫県三木市・花屋敷ゴルフ倶楽部 ひろのコース)に参加。ジュニアゴルファーに向けて、自らの経験に基づくアドバイスを送った。
座談会では関西ゴルフ連盟(KGU)所属の強化指定選手7人が参加。日本ツアーで6勝、23年からは米ツアーに参戦する西村に対して、中高ジュニアゴルファーから質問が続いた。
優勝争い中に他の選手のプレーも見ているかについては、「結局は自分に集中できるかの勝負だったりする。気にしないのが一番」と回答。「自分が集中できるポイントをひとつ持っておくと良いかもしれない。自分だったら空を見たり、ラムネを食べたり、なんでも良い。ひとつポイントを持っておき、それをやったら集中するぞっていうきっかけを持っておくとやりやすい」と続けた。

プレー中の栄養補給については「試合中だと少量を何回も食べるようにしていて。一回でガッツリ食べられないので、プロテインを飲んだり、プロテインバーを食べたり。少しずつ食べると一応エネルギーはとれるので」と工夫を明かした。
次週、米ツアー3年目の自身初戦となる「ファウンダーズカップ」(6日開幕/フロリダ州ブラデントンCC)に臨む24歳には、長距離移動で気をつけることについての質問も飛んだ。「飛行機内では水をたくさん飲んで。何回も歩き回る。トイレの前でストレッチをするとか、体を動かす。着いた翌朝は時差ボケで眠いけど、太陽を浴びて有酸素運動をするとマシになったりする」と自らの経験から話した。

座談会の後はジュニアが3組に別れてプロキャディとともに6ホールをラウンドした。同協会の代表理事・森本真祐氏は「少しでも僕らのスキルを広く還元したい。こういった形で実現できて本当にありがたい」と意義を強調した。
KGUは大阪出身の西村にとって、プロ入りまでの基礎を築いた“原点”でもある。「KGUで体とか技術も強くしてもらい、そのあとナショナルチームに行った。KGUに入ってから考えて練習するようになった。伝えたいのは『何も考えないで打つ一球はない』ということ。何かを考えて練習することでひとつ経験値が上がって、それが試合で生きてくることがある。それを大事にしてほしい。私はそれをKGUのときに気がついて今も意識している」と締めくくった。(編集部・玉木充)