一時は引退も仄めかしたカシメロだが…(C)Getty Images またも“問題児”の過激な言動が話題となっている。 フィリピン紙『The Manila Times』が2月2日の公式サイト上で配信したトピックにおいて、元世界3階級制覇王者ジ…

一時は引退も仄めかしたカシメロだが…(C)Getty Images
またも“問題児”の過激な言動が話題となっている。
フィリピン紙『The Manila Times』が2月2日の公式サイト上で配信したトピックにおいて、元世界3階級制覇王者ジョンリエル・カシメロが自身のSNS上において、スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥との対戦を求める投稿を行ったと伝えた。
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その中では、カシメロがフィリピンの国民的英雄であるマニー・パッキャオ氏に呼びかける形で井上戦実現を訴えたと説明。このカシメロのアクションは、井上が防衛を果たした1月24日のキム・イェジュン戦を前にした会見において、プロモーターのボブ・アラム氏がパッキャオと井上を比較した内容のコメントが端を発しているという。
同メディアは、「カシメロがパッキャオにイノウエ戦を直訴した。歯に衣着せぬ発言と挑発的な言動で知られるカシメロは、1月29日にSNSの投稿でこの要請を公にした。これは、本質的にはボブ・アラムの発言に自身を絡める形となった。アラムは、無敗の2階級4団体統一王者であるイノウエが、史上唯一の8階級制覇を成し遂げたパッキャオよりも『より伝説的なキャリア』を築いていると発言し、議論を呼んでいた」などと経緯を綴っている。
その上でカシメロのSNS上での投稿を紹介しており、「ボス、マニー・パッキャオ、俺と『モンスター』の試合を組んでくれ」と訴えている他、「アイツに勝てるのは俺だけだ。この試合を実現させて、あなたたち2人のレガシーに関する話に終止符を打とう。俺に協力してくれ」として、井上戦への想いを投げかけているという。
だがトピックでは、過去に井上との対戦が決定しながらもコロナ禍の影響で中止となり、その後はカシメロの体重超過などのトラブルも発生したことで、「(両者による)試合を復活させるための話し合いは一度もまとまっていない」と指摘も。また、現在はカシメロが1年間の日本国内での試合出場停止処分中であるとも説いている。
これまでも、その素行が問題視されながら、怯むことなくメディアを通じて井上への対戦を要求を行ってきたカシメロ。母国の英雄に対する訴えが実を結ぶ形で、念願の試合実現となるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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