◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目(1日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6624yd(パー72)竹田麗央はホールアウト後の第一声で苦笑交じりに「長かったです…」と言った。5時間…

◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目(1日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6624yd(パー72)
竹田麗央はホールアウト後の第一声で苦笑交じりに「長かったです…」と言った。5時間半ほどかかったラウンドで、耐えるシーンも多かったからこそ消耗をにじませる。
4打差3位の好位置から出た“デビュー戦”のムービングデー。前半5番、ガードバンカーも気になる左奥ピンに対して持ち前の高弾道で狭いエリアを攻め込んだ。2mもないチャンスを作ったが、バーディパットはカップに蹴られた。続く6番(パー3)で5mほどを流し込んだが、7番はショートパットが再びカップに嫌われてボギーを喫した。

グリーン上について「ちょっとラインが読み切れてなかったり、出球がそろっていなかったりした。自信をもってストロークができていなかった」と振り返る状態にあって、スコアを落としたのは7番だけ。フラストレーションは募らせつつ、我慢を重ねたとも言える。
トータルでは安定していた1Wショットでフェアウェイを捉えながら、ディボットに入ったシーンも2度あった。いずれもうまく対処してグリーンに乗せ、「まだ打てる感じのディボットだったので。そこはラッキーだったのかな」と不運を嘆くそぶりもない。

ティイングエリアが大きく前に出され、231ydの1オンチャレンジとなった14番パー4は特に進行が遅れて後続組に打たせるコールオンも経験。たっぷり待って打った3Wの一打は右手前のバンカーに入り、パーにとどまった。それでも、「全組が待っていたので、しょうがないと言えばしょうがない。ああいうチャンスホールで、あしたは獲れれば」と前を向く。

「なかなかバーディが来ず、後半は“待ち待ち”だったので、集中力が切れていたかな」と笑ったが、「71」で通算7アンダー6位と上位に踏みとどまったのも確か。「ショットはそこまで悪くなかった。パッティングがなかなか思った通りにいかなかったけど、そういう日があると思って、あした入れば。最後の一日なので、しっかり自分のプレーを出し切って終われたら」。フラットな口調で切り替えの早さをうかがわせた。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)