◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 2日目(31日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6624yd(パー72)長いシーズンの開幕戦。いつもひょうひょうとしている笹生優花だが、ひときわ肩の力…

◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 2日目(31日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6624yd(パー72)
長いシーズンの開幕戦。いつもひょうひょうとしている笹生優花だが、ひときわ肩の力を抜いて臨んでいるようにも映る。
「そんなに期待もできないですしね。自分がどんなゴルフをできるのか、イメージもできないので。『こういう結果じゃないとダメだ』と思っても、それよりルーティンだったり、もっと大事なことがあると思う。そこに集中しているかな」。勝負強さを発揮するメジャーの大舞台はもちろん、年間を通して安定した結果を残していくこと。掲げる目標に向けた積み上げを重視しているともとれる。

2023年の途中から、ジョーダン・スピースも師事するキャメロン・マコーミック氏の指導を仰ぐ。さらに時期を同じくして、ジャスティン・トーマスらの指導経験を持つジョン・グラハム氏にパッティングを教わるようになった。
同じテキサス州ダラスに拠点を置くマコーミック氏と違って、ニューヨーク在住でPGAツアー会場を飛び回るグラハム氏と直接会えるタイミングはほとんどない。テキストメッセージでのやり取りが中心になると分かっていても、長期的な視野で世界ナンバーワンになるために必要だと信じてお願いしたそうだ。
史上最年少で「全米女子オープン」2勝をマーク。驚異的な出世スピードとは裏腹に、土台を固める作業に余念がない。グラハム氏に教わっているのも、クセを直す基礎的なメニューだったりするという。

前半14番のボギー先行から即座に2連続バーディを取り返すなど、「71」で通算3アンダー。自らの目標設定に忠実なプレーを心掛けながら、首位と7打差9位で上位に絡んでいけそうなポジションにいる。「今週の“ゴール”は決まっている。それに対して、どれだけ安定したプレーができるか。一日でゴールが変わることもないので」。一貫したテーマを強調した。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)