誰よりも道具に対するこだわりを持ち、貫き続けたイチロー氏。(C)Getty Images 去る1月21日に米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏。日米両球界で大きな足跡を残してきたレジェンドには、周囲を驚かせる逸話も残っている。その中でも強烈な…
誰よりも道具に対するこだわりを持ち、貫き続けたイチロー氏。(C)Getty Images
去る1月21日に米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏。日米両球界で大きな足跡を残してきたレジェンドには、周囲を驚かせる逸話も残っている。その中でも強烈なインパクトを残すエピソードが披露された。
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証言者となったのは、ヤンキースなどでプレーしたエリック・クラッツ氏だ。米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』でホストを務める元捕手は、マリナーズ時代のイチロー氏が同チームの若手選手を一喝し、震え上がらせたエピソードを語った。
「マリナーズでイチローとプレーしていた俺の友だちはデビュー戦でうっかり彼のバットに触ってしまったんだ。そいつはピッチャーだった。それを見たイチローはスッと触られたバットを拾ってゴミ箱に投げ捨てたらしいんだ。理由は『ピッチャーが触ったから』。彼はそのバットは絶対に使わないと言ったんだ」
日米通算4367安打を放ったイチロー氏にとって、愛用していたミズノ社製のバットは重さや硬さなどの質はもちろん、移動中の保管方法など細部に至るまで徹底して管理していた道具だった。そこまでこだわりぬいていたからこそ、安易に触れたルーキーの行いが許せなかったのかもしれない。
ちなみに引退後にイチロー氏モデルのバットに触れたことがあったというクラッツ氏は、「彼のバットは本当に凄かった。他の選手じゃ注文すらできなかった。全くもって別次元のものだった」と強調している。
球史に残る安打製造機として名を馳せたイチロー氏。彼がレジェンドたる所以は、周囲が想像できないこだわりを徹底して貫いたプロフェッショナリズムがあったからこそなのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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