現地メディアには「トロントを完全なカモとして見ていた」との痛烈な言葉も(C)Getty Images サイ・ヤング賞3度の大ベテランがブルージェイズ入りだ。 現地時間1月30日(日本時間31日)、ブルージェイズは、今オフにレンジャーズからフ…

 

現地メディアには「トロントを完全なカモとして見ていた」との痛烈な言葉も(C)Getty Images

 

 サイ・ヤング賞3度の大ベテランがブルージェイズ入りだ。

 現地時間1月30日(日本時間31日)、ブルージェイズは、今オフにレンジャーズからフリーエージェント(FA)となっていた通算216勝右腕のマックス・シャーザーを獲得。全米野球記者協会の会員で殿堂入り投票資格を持っている米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者は、「1年1550万ドル(約24億円)」と契約内容を報じた。

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 ただ今回、このニュースに悲観的な反応を示しているのは、地元紙『The Globe and Mail』だ。「3度のサイ・ヤング賞に輝いたシャーザーは、7月で41歳になる」と前置きした上で、「調子がいいときに素晴らしい投球を見せるが、ここしばらく調子が上がっていない。昨季は、レンジャーズでほとんど投げられなかった」と不安を隠せない様子だ。

 続く文面では、「オフシーズンが始まったときの野心と対照的な契約だ」とも指摘。ここまで獲得を逃したマックス・フリード、コービン・バーンズ、佐々木朗希の存在に触れると、「3選手とも最後までトロントを翻弄し、その過程で自身の価値を高めた。そして最終的には、ブルージェイズより良い球団に移籍だ」と振り返っている。

 また、「こうしたことが立て続けに起こるのは、球界の誰もがトロントを完全なカモとして見ていたということだろう」と続けている同紙。「特にササキを失ったのが痛い」と嘆きをつづり、「選択肢の多い選手は、誰もトロントに来たがらない。だからブルージェイズは、あまり選択肢がない選手に軸足を移している」と悲観的に分析していた。

 2024年シーズンは、ア・リーグ東地区の最下位に沈んだブルージェイズ。はたして25年シーズンに巻き返しを見せられるだろうか…。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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