自身が犯した罪の責任を問われ続けている水原被告。(C)Getty Images お茶の間を騒然とさせてきたスキャンダルは、いまも収まる気配がない。現地時間1月30日、米連邦検察は、ドジャースの大谷翔平選手の元専属通訳で、銀行詐欺罪などに問わ…

 

自身が犯した罪の責任を問われ続けている水原被告。(C)Getty Images

 

 お茶の間を騒然とさせてきたスキャンダルは、いまも収まる気配がない。現地時間1月30日、米連邦検察は、ドジャースの大谷翔平選手の元専属通訳で、銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告が情状酌量を求めて裁判所に提出した申告書の内容に反論する意見書を裁判所に出した。

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 今月23日に検察側から大谷への賠償金として1697万ドル(約26億3035万円)の支払いと4年9か月の禁固刑を求刑された水原被告は、自身の情状酌量を求める申立書を提出。その中で年中無休状態の苛烈な労働環境にあったことや、ギャンブル依存症にあった自身が精神的に追い込まれていた点などを主張。マイケル・フリードマン弁護士を通じて懲役1年6か月が妥当だと訴えた。

 水原被告が「(自分が)変化できる人間として見てほしい」と慈悲を求めた主張に対してショッキングな反論がなされた。その内容を伝えた米スポーツ専門局『ESPN』によれば、大谷のサポートするために高級住宅街に住む必要があったとした同被告が「家賃は安くなかった」とした点について検察は「真実ではない」と断言。そして、「被告は家賃を支払うためにオオタニのデビットカードを使用していた。それも本人の知らぬうちか、許可なく」と指摘。その使用歴を裏付ける証拠書類も提出した。

 また、「彼には経費が一切かかっていなかった。彼にはローンも車の支払いも家賃もかかっていなかった」とした検察は、エンゼルス時代に「著しく低賃金だった」という水原被告の主張にも「被告の当座預金口座には常に多額の残高があった」と反論。同被告の口座預金に2023年3月時点で3万236ドル(約468万6580円)があり、詐欺が明らかになった昨年3月には口座残高が19万5113ドル(約3024万2515円)も残されていたと説明した。

 水原被告の主張に徹底的に反論した検察は「裁判所が問うべき問題は、被告が本当に事件に対して反省しているのか、それとも自分が捕まったことを残念に思っているだけなのか、だ」と断言。そして、次のようにも記している。

「ミズハラ被告が自分の詐欺計画や嘘の網によって国際的な注目を浴びたことを恥じているのは間違いない。しかし、彼は世間に真の反省をアピールする代わりに、オオタニから数百万ドルを盗んだことを正当化しようとしているように見える」

 量刑は現地2月6日に言い渡される予定となっているが、果たして裁判所はいかなる決定を下すだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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