◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 事前(29日)◇ペブルビーチGL(6972yd)、スパイグラスヒルGC(70…

クラフツマン特有の弾丸ソール

◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 事前(29日)◇ペブルビーチGL(6972yd)、スパイグラスヒルGC(7041yd、いずれもカリフォルニア州、パー72)

パッティンググリーンで練習中の松山英樹の姿を、思わず二度見してしまった。手に握っているのは黒いヘッドのセンターシャフト。今季開幕戦の「ザ・セントリー」から使用している例のパター(009Mプロトタイプ)だと思って眺めていたら、なんだか様子が違う。同じセンターではあるが、バックフェースの雰囲気が異なる。おや?あの形状、どこかで見たことあるぞ。

水曜日の練習グリーンではずっとこのパターを打つ

トウ側が反り上がった独特のデザイン、009Mより角ばった感じは…「クラフツマン」ではないか? 昨シーズン終盤の「セントジュード選手権」で突如引っ張り出してきて、優勝をアシストしたパター。バックフェースに「S.C.CRAFTED」の文字が入っているから間違いない。黒バージョンは見たことがないし、しかもクランクネックでなくセンターシャフトというのは、まさに特別な一本だ。

よくよく見れば、バッグの中には現エースの009Mがあり、さらにもう1本、元のエース(ニューポート2)も入っている。月曜日の練習グリーン上では2本の黒いパターを打ち分け、新しい黒クラフツマンの感触を確かめているようだった。火曜日の練習ラウンド18ホールでは、グリーン上で使ったのは黒クラフツマンのみ。そして水曜日の練習でも同様だった。これは高い確率で投入がありそうだが…。そこは松山英樹、スタート直前までは分からない。プロフィール欄クラブセッティングのパター名を書き換えるのは、スタートを見守ってからにしよう。

HIDEKIの名が入る特注

それにしてもどんな経緯で、彼の手元に届いたのか。スコッティキャメロンのツアーレップに話を聞いてみた。

「去年クラフツマンのヘッドで好成績を出していたから、彼好みの黒い仕上げで似たようなモデルを作って今週渡したんだ。クラフツマンはクランクネックネックだけど、今のエース(009M)と同じセンターシャフトに作り直したよ。ずっと新しいパターで練習していたって?マウイのとき(ザ・セントリー)もびっくりしたよ。試合でいきなり使って(通算)35アンダーだったからね。今週も替えてくれたら面白いね」

プロトタイプなので正式名称は分からないが、黒いクラフツマンだから、勝手に“クロフツマン”とでも呼んでおこうか。松山本人に試合で使うかどうかを尋ねたところ、「知らないな。そんなモデルあるの?」とはぐらかされた。「でも、もらったものは使いますよ。基本、新しいものは大好きですからね」と言い残して会場を後にした。初日のバッグに入るのはどっちの黒パターだ?(カリフォルニア州ペブルビーチ/服部謙二郎)

完全なセンターではなくややヒール側にシャフトが装着されている