26年ミラノ・コルティナ五輪の代表選考会を兼ねたカーリングの日本選手権は、2月2日から初の首都圏開催となる横浜BUNTAIで開幕する。日本のカーリング人気をけん引してきた18年平昌、22年北京五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレが3大会連…
26年ミラノ・コルティナ五輪の代表選考会を兼ねたカーリングの日本選手権は、2月2日から初の首都圏開催となる横浜BUNTAIで開幕する。日本のカーリング人気をけん引してきた18年平昌、22年北京五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレが3大会連続の五輪出場に向けて、崖っぷちに戦いに挑む。
ロコ・ソラーレは昨年の日本選手権で3連覇を逃し、まさかの2次リーグ敗退。今大会でミラノへの道を残すには、今大会は3位以内に入ることが条件で、4位以下なら可能性は消滅する。
今季はここまで最高峰のグランドスラム大会で着実に8強以上の成績を残す一方で、勝負どころで勝ち切れない場面も目立った。それでも、直前のマスターズでは、予選落ちの崖っぷちから予選リーグ最終戦の強豪チーム・エイナーソン(カナダ)戦で最終エンドに追いつくと、不利な先攻で迎えた延長エンドでスチールして逆転勝利。タイブレークに進むと、その試合でも強豪のカナダチームに最終エンドに追いつき、延長でスチールして勝つという奇跡的な勝利で8強入りを果たした。大一番に向けてロコらしい異次元の勝負強さが蘇りつつある。
1次リーグは下馬評の5強のうち、中部電力、北海道銀行と同組。北海道ブロック代表の札幌国際大もおり、厳しい組に入った。鍵を握るのは初戦。今季対戦成績2勝4敗と分の悪い北海道銀行と対戦する。直近2連敗中の難敵を倒して、序盤から流れをつかめるか。
22年北京五輪後の記者会見でスキップの藤沢五月は「もし、私が自分に今、声を掛けるとしたら、絶対にいつかまたこの舞台に戻ってこいと言うと思います」と語った。戻ると誓った夢舞台。その可能性を繋げるための戦いが始まる。
◇ミラノ・コルティナ五輪日本代表選考条件
日本カーリング協会が定めた選考基準は次の通り。代表選考条件は以下の5条件
(1)23年度日本選手権優勝
(2)24年世界選手権出場
(3)24年度日本選手権優勝
(4)25年世界選手権出場
(5)25年度日本選手権決勝3日前時点でのWCF世界ランキングの最上位かつ、23、24年度日本選手権のいずれかにおいて3位以内
いずれかを満たすチームが複数ある場合は今年9月末までに代表候補決定戦が行われる。女子は(1)、(2)はSC軽井沢クラブとなっている。23年度の日本選手権で4位だったロコ・ソラーレは、1月27日時点でWCF世界ランキングは日本勢最上位の7位につけており、最上位が確定。五輪出場の可能性を残すには今回の日本選手権で3位以内に入ることが条件になる。
◇カーリング 出場権獲得条件
出場枠は男女とも10。開催国枠のイタリアを除き、24年世界選手権、25年世界選手権の合計獲得ポイントの上位7チームが出場権を獲得する。残り2枠は12月の世界最終予選で決定する。24年世界選手権で日本女子は11位に終わっており、獲得したポイントはわずか「3」。今回の日本選手権の勝者が出場する3月の世界選手権(韓国)での好成績が求められる。