卓球男子の16年リオデジャネイロ五輪団体銀メダル、21年東京五輪団体銅メダルメンバーの丹羽孝希(30)が29日までに、海外のオンラインカジノサイトで賭けをしたとして、千葉県警に賭博の疑いで、書類送検されていたことが分かった。 Tリーグで丹…

 卓球男子の16年リオデジャネイロ五輪団体銀メダル、21年東京五輪団体銅メダルメンバーの丹羽孝希(30)が29日までに、海外のオンラインカジノサイトで賭けをしたとして、千葉県警に賭博の疑いで、書類送検されていたことが分かった。

 Tリーグで丹羽が所属する岡山リベッツは29日、公式ホームページで羽場誠代表取締役の名前で声明を発表。「現在報道にあります丹羽孝希選手の件につきまして、当チームとして詳細を調査中であり、事態を重く受け止めております。本件については慎重に事実関係を確認し、適切な対応を検討をしてまいります。対応方針が決まり次第、改めて正式に発表させていただきます。ファンの皆さま、関係者の皆さまには、ご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」と現在調査中であると説明し、謝罪した。

 また、所属契約を結んでいる株式会社ファーストも「現在詳細を調査中であり、今回の事態を重く受け止めており、適切な対応を検討してまいります。対応方針が決まり次第、改めて正式に発表させていただきます」とコメント。「日頃より応援してくださるファンの皆さま、関係者の皆さまには、ご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」とコメントした。

 丹羽は任意の事情聴取で容疑を認めており、書類送検は20日付。起訴を求める厳重処分の意見が付けられた。容疑は23年初夏で国内からオンラインカジノサイトに接続し、暗号資産を元手に賭けをした疑い。スポーツの勝敗予想などで賭けたとみられる。丹羽は「違法と分からずやってしまい、反省している。ファンの皆さまに申し訳ない」と話している。

 丹羽は天才的な卓球センスでホープス時代からトップ選手として活躍。国際大会でも結果を残し、16年リオデジャネイロ五輪では水谷隼、吉村真晴とともに銀メダル獲得に貢献。21年東京五輪でも水谷、張本智和と2大会連続メダルとなる銅メダルを獲得した。20年に一般女性と結婚。22年には国際大会からの引退を発表していた。24年4月にファーストと所属契約。Tリーグでは岡山リベッツに所属している。26日まで行われた全日本選手権にも出場。4回戦は勝ち上がったが、5回戦で1-4で敗退していた。