角田、ハジャーともにスキルとポテンシャルは認められているが…(C)Getty Images 2025年シーズンのF1では、8チームが前年からラインナップ変更となった。角田裕毅が所属するレーシングブルズもアイザック・ハジャーが加入。下部組織か…
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角田、ハジャーともにスキルとポテンシャルは認められているが…(C)Getty Images
2025年シーズンのF1では、8チームが前年からラインナップ変更となった。角田裕毅が所属するレーシングブルズもアイザック・ハジャーが加入。下部組織からの昇格という形で、新たに角田とコンビを組む。
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在籍5シーズン目となる24歳の角田、そして20歳のルーキー、ハジャーという若いコンビでレーシングブルズは上位進出を目指す。だが2025年、この両ドライバーのパーソナリティが、チームの行方を大きく左右するものと海外で報じられている。
米メディア『motorsport.com』が現地時間1月28日、全10チームへの改善すべき課題について論じるトピックを配信しており、レーシングブルズに関しては、ステアリングを握る2人それぞれに対し、「感情のコントロール」が必要であると訴えている。
同メディアは、「ツノダは冷静さを保てば素晴らしいドライバーであることをすでに証明しており、ハジャーもF2タイトル獲得こそ逃したものの、その実力に疑いの余地はない」と両者のポテンシャルを称えながらも、いずれも激しい性格の持ち主であると強調する。「F1界でも気性の荒さで知られるツノダに加え、ハジャーもまた感情を表に出しやすいタイプだ。そのため、チームの首脳陣は両者のメンタル面をどうマネジメントするかという難題を抱えることになる」などと見通している。
また続けて、「チーム代表のローラン・メキースやCEOのピーター・バイエルをはじめとする首脳陣が、ドライバーたちの感情をうまく抑え込むことができれば、レーシングブルズはコンストラクターズ5位争いに食い込むチャンスを手にできるはずだ」とシーズンの展開を予想。だがその上で、「とはいえ、それが簡単なことではないのも確かだ」などと付け加えている。
『RB』のチーム名称でシーズンを迎えた昨年、開幕戦のバーレーンGPではチームオーダーをめぐって角田がレース中に不満を露わにしたことが話題に。さらにフィニッシュ後にはチームメイトのダニエル・リカルドのマシンに急接近し、そのシーンを各国メディアが大きく取り上げるという騒動に発展。それまでもメンタル面が課題とされていた角田だったが、その“振れ幅”の大きさがさらにクローズアップされた出来事となった。
角田は昨シーズンを通して精神的な成長を見せたものの、いまだに人間性が懸念事項として挙げられているようだ。レーシングブルズの躍進は、角田、ハジャーがどれだけ冷静に周回を重ねられるかに懸かっているのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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