激闘派の姿勢が生んだ壮絶かつ危険なダウンシーン。ダメージ蓄積で腕はだらりとノーガード状態。一方的に殴られるサンドバッグ状態に実況席から 「止めた方がいい!」と叫ぶ声が飛ぶ危険なKOだった。【映像】ノーガードからの衝撃KO 1月25日に後楽…
激闘派の姿勢が生んだ壮絶かつ危険なダウンシーン。ダメージ蓄積で腕はだらりとノーガード状態。一方的に殴られるサンドバッグ状態に実況席から 「止めた方がいい!」と叫ぶ声が飛ぶ危険なKOだった。
1月25日に後楽園ホールで行われた「RISE185」。山元剣心(PHOENIX)と指田烈(TEAM TEPPEN)の対戦は、2ラウンド指田のKO勝利。過去「KO勝利ゼロ」と紹介された指田が、打ち合い上等の剛腕・山元を完全粉砕した。
激闘派として知られる“剛腕”山元と、昨年3戦3勝と確実に勝利を重ねてきたものの未だにランク外の指田、15位につける山元を攻略し上位を見据えた試合となる。
この日のABEMAの解説一馬は「指田はKO勝ちのない選手、山元にとってはやりやすい相手」との見立てだが、この日の指田は「倒せない」の下馬評を覆す好勝負を繰り広げる。1ラウンドは、終始山元の強いプレッシャーと蹴りを貰う場面が目立ったが、すぐに修正し長いリーチを活かし相手の動きを封じる巧みな動きを見せラウンドを終える。
2ラウンド、開始から動いたのは山元。コツコツと左ローを蹴り、ハイキックで積極性を見せると、指田はガッチリとガードを固めて軸足を払い出鼻をくじく。指田は一気に距離を縮め右ストレート、山元をロープ際まで追い込み振り回しの右を連発。
山元はステップを踏みながらペースを整えるが、パンチが効いたか動きは鈍い。さらに近距離での打ち合いで、指田の狙いすましたテンプルへの右で前のめりに崩れ落ちると一度は大の字に。すぐに立ち上がり復帰するが、すでに目は虚ろだ。
残り1分、あとのない山元が前に出て剛腕を振るうも足元はグラグラ。敢えてプレッシャーをかけ連打で勝負に出るが、残り30秒、相手の打ち終わりを待つかのように指田がボディ攻撃から、顔面へ次々と連打。
後方に下がりながらガードできずサンドバッグ状態の山元に、解説席の一馬も「止めた方がいい、止めた方がいい」と叫ぶ。そんな中、力尽きるようにジワりと下がりながら崩れ落ち天を仰ぐとレフェリーがゴングを要求した。
ダメージの蓄積もありダウンシーンの山元は手をだらりと無抵抗状態だったためファンも「動き止まった」「ノーガードで倒れる」「糸が切れた人形のように倒れたな」「記憶が飛んだか」と騒然。一方でこれまで“KO勝利ゼロ”だった指田の破壊力のある打撃について「パンチあるのに初KOとか…」と驚く声も。実況席でも一馬と小出アキラ・アナウンサーが「ノーガードの場面は(すでに)意識がなかった。危なかったと思う」と、山元が攻めの姿勢を見せるなかで判断が難しい状況だったとはいえ、さらなる被弾前に速やかな判定が必要との見解で警鐘を鳴らす。
試合中に「前回の試合が振るわなかった」と指摘していた一馬も指田の覚醒ぶりには感銘を受けたようで「化けましたね、強い」と太鼓判を押しつつ「攻撃・ディフェンス・スピード全て過去イチで完璧だったと思う。もしかしたら今年の台風の目になるかも」と大絶賛だった。