ニューウェイ加入のアストンマーティンがF1を席巻する日は来るか(C)Getty Images 2026年からホンダとパートナーシップを組むことで大きな注目を集めているアストンマーチン。昨シーズンは、フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロール…

ニューウェイ加入のアストンマーティンがF1を席巻する日は来るか(C)Getty Images

 2026年からホンダとパートナーシップを組むことで大きな注目を集めているアストンマーチン。昨シーズンは、フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールの両ドライバーとも表彰台に上ることができず、コンストラクターズランキングでは5位(94点)という順位に終わった。

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 4位のメルセデスは468ポイントを獲得しており、2025年では上位4強との大きな差をどれだけ縮められるかが大きなテーマとなる。その中で新シーズンに臨むにあたり、チームにとって大きな後押しとなるのが“空力の鬼才”と称される、エイドリアン・ニューウェイ氏の加入だ。F1界で長くマシンデザインを手がけ、2005年より昨季まで在籍したレッドブルでも技術者として様々な役職を歴任。幅広い分野で手腕を発揮し、中堅チームをトップクラスまで押し上げた。

 そして当然のことながら、新たに加わる新チームにおいてもその影響力への期待は大きい。米メディア『THE SPORTSRUSH』でも、ニューウェイ氏が加わるアストンマーチンの今後を展望。チームが掲げる壮大なビジョンを伝えている。

 同メディアは、アストンマーチンのオーナー、ローレンス・ストロールの意気込みとして、「単なる『最速』という称号に満足するつもりはなく、F1を通じて何百万ドルもの収益を上げることを目指しており、アストンマーチンをF1の頂点に立たせることを望んでいる」などと綴っている。

 また、昨年のチーム成績について、「2024年にはトップ3フィニッシュがゼロに終わり、勢いを失った」と振り返りつつも、「しかし(ローレンス)ストロールは、状況を変えるための計画をすでに進めている」と指摘。続けて、「ニューウェイを技術部門のトップに据えるため、年間約4000万ドルの報酬に加え、チームの株式も提供した。また、最先端の施設への1億ドル以上の投資を行い、2025年にニューウェイが加わる頃には新しい風洞も稼働する予定だ」とチームとしての動きを説明する。

 その上で同メディアでは、今季に向けたマシンはすでに開発が進められているとしながらも、「うまくいけば、アストンマーチンが2026年のトップ争いに加わる可能性がある。この年には新しいレギュレーションが施行されるため、ニューウェイもすでにその準備を念頭に置いているだろう」などと見通している。

 ニューウェイ氏が加わることで、かつてのレッドブルと同様、中堅チームからの脱却が期待されるアストンマーチン。劇的な変化が訪れる未来はすでに描かれているのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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