カップ・シリーズは“プレーオフ”2戦目がロードンで開催。“トヨタ カムリ”勢がレースを支配、カイル・ブッシュが今季3勝目を挙げ、前戦のマーティン・トゥルーエクス・Jr.に続き“プレーオフ”の第2ラウンド進出を決めた。ケンタッキーで行われたエ…

カップ・シリーズは“プレーオフ”2戦目がロードンで開催。“トヨタ カムリ”勢がレースを支配、カイル・ブッシュが今季3勝目を挙げ、前戦のマーティン・トゥルーエクス・Jr.に続き“プレーオフ”の第2ラウンド進出を決めた。ケンタッキーで行われたエクスフィニティ・シリーズでは今季3戦目の出場となるライアン・プリースが4位。“プレーオフ”を戦うマット・ティフトも9位でトップ10フィニッシュを果たした。トラック・シリーズも“プレーオフ”に突入。クリストファー・ベルが今季5勝目を挙げ次ラウンド進出。“トヨタ タンドラ”がトップ4を占めた。

カップ・シリーズは“プレーオフ”2戦目がロードンで開催。“トヨタ カムリ”勢がレースを支配、カイル・ブッシュが今季3勝目を挙げ、前戦のマーティン・トゥルーエクス・Jr.に続き“プレーオフ”の第2ラウンド進出を決めた。ケンタッキーで行われたエクスフィニティ・シリーズでは今季3戦目の出場となるライアン・プリースが4位。“プレーオフ”を戦うマット・ティフトも9位でトップ10フィニッシュを果たした。トラック・シリーズも“プレーオフ”に突入。クリストファー・ベルが今季5勝目を挙げ次ラウンド進出。“トヨタ タンドラ”がトップ4を占めた。

9月24日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第28戦「米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイ」が開催された。
1周1.058マイルのロードンは、バンク角が7度と低く、「マジック・マイル」の愛称を持つ。カップ戦は年2回開催されており、今年7月の大会ではデニー・ハムリンが勝利。ハムリンはトヨタ参戦以前の勝利を加え通算3勝。マット・ケンゼスはトヨタと共に3勝。カイル・ブッシュも通算2勝を挙げており、“プレーオフ”に進出したトヨタ勢の活躍に期待がかかった。 

24日(日)この季節としては異例に暑いコンディションとなった午後2時18分、1.058マイルショートオーバルを75周、75周、150周の3ステージ合計300周(317.4マイル:約510km)して競われる決勝レースがスタート。
2戦連続、今季8度目となるポールポジションからスタートを切ったカイル・ブッシュが首位を逃げ、一旦は差を広げたが、5番手スタートのマーティン・トゥルーエクス・Jr.が徐々に順位を上げていき、首位のカイル・ブッシュに肉薄。激しい首位争いの末、40周目にトゥルーエクス・Jr.が首位に立った。
トゥルーエクス・Jr.はそのまま逃げ切ってステージ1を制覇。今季19度目のステージウィンを飾った。カイル・ブッシュが3位、エリック・ジョーンズが4位、ケンゼスが6位、ハムリンが9位でポイントを獲得。
ステージ2もトゥルーエクス・Jr.が首位を逃げ、カイル・ブッシュが追うという、シーズン後半戦に入って圧倒的な強さを見せる2名での首位争いに。
ステージ2がファイナルラップに入ったところで多重クラッシュが発生。カイル・ブッシュとケンゼスは間一髪でこれをかわしたが、トゥルーエクス・Jr.が巻き込まれてしまった。
これによりステージ2は終了。カイル・ブッシュがステージウィナーとなった。ケンゼスが2位、エリック・ジョーンズが4位、ハムリンが8位。
トゥルーエクス・Jr.は修復のため18位へとポジションダウン。ステージ3の再スタートではカイル・ブッシュが首位を逃げる一方、4位再スタートのエリック・ジョーンズが好ダッシュを決め、カイル・ブッシュに続く2位へとポジションアップ。
このステージ3再開直後、トップ10圏内につけていたハムリンが、ホイールの緩みによる異常振動でグリーンフラッグ下でピットイン。周回遅れの19位へと後退してしまった。
首位カイル・ブッシュの後方では、エリック・ジョーンズをケンゼスがかわし、“トヨタ カムリ”の1-2-3体勢に。
263周目、この日3度目のイエローコーションが出され、全車ピットへ向かうと、ほとんどの車両が4本タイヤを交換したのに対し、2本タイヤ交換のギャンブルに出たトゥルーエクス・Jr.が、7位から一気に首位へとポジションアップ。また、このコーションでハムリンも“ラッキー・ドッグ(コーション発生時に周回遅れの最上位が首位と同一周回に戻れる救済措置)”を獲得し、首位と同一周回に復帰した。
この再スタートでカイル・ブッシュがトゥルーエクス・Jr.から首位を奪還。再スタート直後にクラッシュでイエローコーション、という展開が2度続いたあと、首位争いはカイル・ブッシュとカイル・ラーソン(シボレー)による、“カイル対カイル”のバトルに。
ベテランの貫禄を見せこのバトルを制したカイル・ブッシュがトップでチェッカーを受け、今季3勝目。“プレーオフ”2戦目を制すこととなり、前戦勝利のトゥルーエクス・Jr.に続き、“プレーオフ”次ラウンドへの進出を確定した。
ケンゼスは3位。トゥルーエクス・Jr.が5位。ルーキーのエリック・ジョーンズは“プレーオフ”ドライバー以外での最上位となる6位フィニッシュ。ステージ1と2の間のコーション時、ピットロードスピード違反を取られ後退しながらも見事な追い上げを見せたダニエル・スアレツが8位に入り、ルーキーイヤーながら今季10度目のトップ10フィニッシュを果たした。
トラブルで順位を落としたハムリンも12位まで戻してフィニッシュ。ランキングでは、トゥルーエクス・Jr.が首位、カイル・ブッシュが3位、ハムリンとケンゼスも5位、6位と、“プレーオフ”第1ラウンド最終戦となる次戦に好位置で臨むこととなった。 

次戦第29戦は10月1日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。 

ドライバー カイル・ブッシュ
「(プレーオフ次ラウンド進出を決めて)もちろん嬉しいし、チームの努力に応えられた。この本当に速い“トヨタ カムリ”をドライブするのは楽しいし、ヴィクトリーレーンに上れる力を与えてくれたスポンサーやトヨタを含む全てのパートナーにも感謝する。今日はチームにとって素晴らしい一日になったし、我々はレースを通して全てを上手くやり遂げた。78号車(マーティン・トゥルーエクス・Jr.)とのバトルは素晴らしかった。20号車(マット・ケンゼス)も速かったが、彼はロングランで良いものの、終盤のショートランでは我々に分があった。今日必要だったのはそっちだった」