メキシコで衰え知らずの実力を発揮したバウアー。DeNA時代にも異彩を放った。(C)KentaHARADA/CoCoKAR…

メキシコで衰え知らずの実力を発揮したバウアー。DeNA時代にも異彩を放った。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 やはり母国でのプレーは厳しいのか。元DeNAの大物助っ人の発言が話題となった。

 現地時間1月22日、元DeNAのトレバー・バウアーが、元アスレティックスで、現在は不動産会社を経営するライアン・ピネダ氏のYouTubeチャンネルに出演。そこで米球界で新天地が見つからない現状について赤裸々に語った。

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 今月17日に34歳となったばかりのバウアーだが、その実力に衰えは見られない。昨季は10勝(4敗)、防御率2.76を記録したDeNAを退団して鳴り物入りで飛び込んだメキシカンリーグで、14先発、83回1/3を投げ、10勝0敗、防御率2.48、奪三振率13.00、WHIP1.04と無双。同リーグの年間最優秀投手賞に選ばれた。

 そんな怪腕はかねてからMLB復帰を目標に据えてきた。がしかし、FAとなっている今もバウアーに対する具体的な動きは見られない。

 原因はさまざまに存在する。その中でとりわけ問題視されているのは、バウアーの素行の悪さだ。ドジャース時代の2021年に起きた女性とのトラブルにより、MLBのDV規定に違反したとして194試合の出場停止処分(後に軽減)などを受け、「問題視」のレッテルを貼られた。

 今もバウアーに不信感を募らせるMLBのオーナーやGMは少なくない。本人は米ニュース局『FOX News』などで「僕は間違いを犯した」と猛省した態度を見せてきたが、問題が尾を引いている感は否めない。

 母国内での自身に対する“逆風”は、当人もひしひしと感じている。ピネダ氏とのやり取りの中で「おそらく30球団の幹部たちがそれぞれ独自に『いや、彼には頼みたくない』と決めたんだろうね。じっくり考えてみると、それが唯一の論理的な答えだ」と言及。そして、こう続けている。

「ドジャースにいた当時、自分は4250万ドル(約65億8750万円)の年俸を得ていた。そして、私には高いレベルで投げることができる年数があと10年はあったと思うんだ。インフレを含めなければ、おそらく3億ドル(約465億円)か、4億ドル(約620億円)の収入を得られたとも思う。でも、今はそれだけの金を稼ぐチャンスはない。なぜかは分からない。ちょっと前まで、自分はリーグのどのチームも欲しがるトップFAだった。でも、いまや僕を欲しがる球団はゼロさ」

 皮肉交じりに自身の置かれた立場を嘆くバウアー。ただ、MLB球団の交渉が捗らない現状を指をくわえて待ち続けるわけではない。「自分は競技者としての絶頂期の真っただ中にいるんだ」と続けた34歳は、今後のキャリアを展望した。

「ちょっとずつ衰え始める前に、あと3、4年は質の高い野球を続けられると思うんだ。だから競技として何かクールなことをしたい。そうだな、今は日本で沢村賞を獲得したい。それが僕のキャリアが終わる前にやりたいことの一つだ」

 ふたたびNPBでの挑戦を示唆したバウアー。DeNAとの再契約を含めて日本での新キャリアは以前から囁かれていたが、本人が「沢村賞の獲得」を明言したことで移籍に向けた動きも本格化していくかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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